長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/07/10

【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」

【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」

しずぎん増田さんのご紹介でご縁に預かった地元旅館八の坊の5代目望月専務との面談は突如町おこしに向かう。業種や年齢関係なし。地元に住む人は誰もが地元を愛してる。風通しよく地域内外の人々が連携し目指せ温泉クールダウン都市。



町の通気性を高めたい

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https://hachinobo.com/

5代目望月専務とのご縁はしずぎんの増田さん。

5代目はここ数年で大胆な業態変化に舵を切った。

それまで団体客をメインとしていた業態(一部ペット同伴個人客も受け入れ)を180度「愛玩犬と過ごす個人客」をターゲットとした。

きっと怖かったろう。

既往の産業構造に完全に背中をむけて、180度インターネットマーケティングに舵を切った個人的経験があるため5代目の気持ちわかる気がする。

当初年間1000頭の来客(来犬)だったそうだが、5代目の挑戦は見事的中し現在では5000頭に及んでいる。


そんな望月専務の夢は長岡温泉と古奈温泉を分断する源氏山の整備。

長岡・古奈両温泉街の通気性を高めることによって人々の交流を促す。

そのことで経済循環は発展する。

長岡・古奈温泉に共通する魚骨式と呼ばれる温泉給水システムのように常に人々も循環させたい。

それは結果として地域を訪れる観光客に利便性を提供し、結果として飲食・ホテル・旅館全て荷いい影響を及ぼす。

以前から5代目望月専務の念願を聞いていた。

まだ若くまちづくりに人一倍熱い情熱を持った人物だ。



温泉クールダウン都市構想ってどう?

面談中、窓外を眺めれば舗装が目に入る。

「5代目、目に入る舗装ってアスファルト、コンクリート、どっちだと思いますか?」

「アスファルトですよね?」

そう。

長岡温泉も御多分に洩れずで、我が国舗装の95%つまりほとんど全てはアスファルトだ。

マサチューセッツ工科大学(MIT)の試算では仮にある都市の舗装がアスファルトからコンクリートになっただけで気温が2度低減されると言われている。

さらに、そのコンクリート舗装をポーラスコンクリートあるいは保水性を有する造粒ポーラスコンクリート舗装(オワコン)にする。

そこに温泉排水(体温くらい)を打ち水すればそこからさらに2〜3度気温の低下に結びつくのではないか(夏場の気温目標4〜5度低減)。

そうなれば、クーラーなどで使用する電力は減る

また、八の坊の強みであるわんちゃんにとっては熱中症リスクが低減されるはず。

そのことで路面温度が15度程度下がるのであれば夏場でも裸足で歩ける。

ということは、観光客の移動も促しやすい。

以前伊豆長岡の名物だった「下駄まつり」を復刻版として「裸足まつり」なんてどうだろう。

それに、温泉で打ち水してるわけだから、冬場でも足元はぽかぽか暖かいはず。

そんなコンクリートの原材料を地域で発生する副産物、例えば温泉排水間伐材、ホテルで発生する残飯残コン(を用いた骨材)で製造したらどうか。

⚫︎参考記事:【地方創生】「《ペットボトルの水より安い》《運賃込み》 【生コン】 は《ネット小売》と《地場産業》が組む事で革命を起こします」

その連携は伊豆の国市にとどまらず近隣市町に及ぶ。

ALL伊豆で考えれば、都市あり山あり川あり海あり。

地域内の通気性が高まればこれまで考えられなかった人と人の交流が促されるはず。

やろう!

絶対にやろう!

で、どうやって?



まずは八の坊の駐車場でやります

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とりあえず、ここ(八の坊駐車場)でやることになった。

その場で即決だった。

「12日からリニューアル工事で全館休業なんですよ」は5代目。

「じゃあ、そこで」と僕。

無茶振り、ていうか、昨日は土曜日で、12日って翌週の火曜日すから。

でも、やると言った以上、全力でいく。

できる時にやっとかなければ後悔しかない。

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こちらは無茶振りに晒された皆さんに共有された解説写真。

足湯のすぐ脇となっていて、仮にそこで裸足で歩けるくらいの路面温度を体験してもらえれば、何よりの証拠だ。

すぐ脇にあるアスファルトと踏み比べたりしたりしてね。

また、八の坊を訪ねるわんちゃんたちの顔は地面から10cmとか20cmの位置。

路面温度の影響は大人や子供の比ではない。

温泉で打ち水してあるコンクリート舗装の上でわんちゃんたちがくつろぐ

これ、それこそ映えるではないか、である。

そんでもって5代目のご友人の獣医さんに「この舗装はわんちゃんの健康にとって効果的です」なんて太鼓判を押してもらったら、そんなドッグランとかがきちんと整備されている八の坊には門前市を成すのではなかろうか。



町の中に共感の輪を作ろう

町の有名人5代目望月専務が仲間達に声をかける。

事業者なら必ず駐車場を持ってるはず。

そして、市をも巻き込む。

市道も民間のチャレンジに習ってきちんとクールダウン舗装にしましょう、と。

例えばそんなコンクリート舗装。

当社も参画している脱炭素のストーリーを加味することでそれはインフラというだけでなく観光資源という側面を持つこととなる。

ちなみに今回採用予定のオワコンは練り水を全量温泉排水とする予定だ。

さらに骨材は100%残コン由来の造粒骨材とする。

またBBやECMなどなるべくセメントを用いない配合とする。

業界ではよく知られているようにコンクリートの主成分水酸化カルシウムは待機中のCO2を吸収固定する。

排気ガスとの接触が大きい舗装は脱炭素という文脈では好都合だ。

クールテック、カーボンニュートラルインフラで整備される町。

環境先進地域として国内外の注目を集める。

多くの来訪者が生まれる。

そのことでさらに経済は好循環をみる。

地域が潤う。

経済がV字回復をする。

最終最後にその経済発展に必要となる建設・コンクリート産業にも恵みの雨が降る。


町おこしを本業にしちゃダメだと思う。

それぞれはそれぞれのプロの分野で全力を振るうべきだ。

これまで縦割りで分断されてきた町の人々は統制の中で抑圧されてきたのだと思う。

分断から離れ統合する。

5代目望月専務の発想も、町の分断を統合する(源氏山整備)というもの。

業種の分断を統合する。

例えば今回の連携なんてまさに、旅館業と生コン屋、普段繋がりのおきにくい人々が統合されてアイディアが生まれた。

いつしか40年以上暮らしてきた伊豆地域に新しい循環が生まれようとしている。

まずは次の火曜日まで気合い入れてその夢見たいな舗装を八の坊の駐車場に完成させよう。



宮本充也

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宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

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オワコンとオコシコンの違い
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