長岡生コンクリート

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「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/04/19

「カーボンプールコンクリートは造粒ポーラスコンクリートが実現する」RRCS

「カーボンプールコンクリートは造粒ポーラスコンクリートが実現する」RRCS

昨日RRCS・GI基金関係者で開催された懇親会では衝撃的な出会いを果たすことになった。先に採択されている「CO2を高度利用したCARBON POOLコンクリートの開発と舗装及び構造物への実装」の舗装分野において中心的な役割を果たす大成ロテック渡邊さんとの出会いだ。



俄然やる気が出てきたCPコンクリートの開発

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(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000069731.html

こちらは、RRCS構成メンバーらで組織されGI基金の採択を得たプロジェクト。

「CO2を高度利用したCARBON POOLコンクリートの開発と舗装及び構造物への実装」

なんと、事業規模100億円期間10年間のビッグプロジェクトだ。

今思えば「産みの苦しみ」ってやつだったのかもしれない。

個人的に本件に関しては色々あったしテンションもまあまあ下がっていたのだけれど。

ここに来て俄然やる気が出てきました。

頑張ります。

なぜか?

昨日はそんなRRCS・GI関係者ら数名で懇親会が開かれたのだが衝撃的な出会いがあった。

GIの舗装分野で中心的な役割を果たす大成ロテックの渡邊清隆さん。

なんと、同郷。

伊豆の国市、もっと言えば、旧伊豆長岡町を故郷とする伊豆っ子。

しかも、同じ幼稚園、同じ中学校の先輩。

信じられないくらい驚いた。

初めて会ったのに、もう何年も交流しているかのように話題は尽きなかった。

これまで産業構造(縦割り・階層)で互いに分断されてきたゼネコン・道路会社・生コンの壁が取り払われただけでもすごいと思っていたのに、その道路会社のキーパーソンがなんと同郷のよしみだというではないか。



始まる早期交通開放型CPCPの開発

同席していた安藤間の白岩さんと3人でアルコールを煽りながら技術談義は尽きなかった。

圧倒的な早期開放型のコンクリート舗装CPCP(Carbon Pool Concrete Pavement)の開発。

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ベースにある発想はRCCP(転圧コンクリート舗装:Roler Compacted Concrete Pavement)だ。

すでに生コンポータルでも示しているように、一般のコンクリート舗装に比してRCCP転圧コンクリート舗装の交通開放は早い。

造粒ポーラスコンクリートもRCCPの一種に数えられるが、これまで翌日や中1日明けての大型車の乗り入れの経験を見ている。

⚫︎参考記事: 【駐車場モニターCP】「アルファード、ヴォクシー、ハスラー?! 何とオワコン施工 2日後に駐車場になっちゃった!!」

舗装の本にも「RCCPは即日開放可能」と書いてある。

コンクリート舗装唯一の弱点と指摘される「交通解放までの期間」をクリアする可能性は造粒ポーラスコンクリートにあるのだ。



なんでCPにとって造粒ポーラスが都合がいいのか?

ここでまず、既往のポーラスコンクリートについて説明する。

ポーラスコンクリートとは乱暴に言うと生コンの材料(砂・砂利・セメント・水)から砂を抜いた(その分水もずいぶん減らした)コンクリートだ。

砂利の周りに薄いセメントペーストが皮膜されている。

そのため、ポーラス構造(おこし状)となっており、空隙を伝って水や空気が流通する。

資源循環、例えば再生骨材の利用を期待した場合にポーラスコンクリートには欠点がある。

「再生砂利(粗骨材)は使えるけど、再生砂(細骨材)が使えない」

再生砂の用途を別立てで探さなければならない。

一方、造粒ポーラスコンクリート。

元々「残コンの造粒化」をヒントに開発された同じく「水を通す、ポーラス構造の」コンクリートだ。

ポーラスコンクリートと異なり、生コン材料(砂・砂利・セメント・水)全てが配合されている。

だから、「再生砂利(粗骨材)は使えるけど、再生砂(細骨材)が使えない」と言う問題は生じない。

そのまま、再生材料が全部全量再生されるのだ。

ワンチャンふるいにかけずともそのまま使えるかもしれない。



さらに各種CCUS対応の間口が広い!

なお、「CO2を高度利用したCARBON POOLコンクリートの開発と舗装及び構造物への実装」では多様なCO2を固定化させた混和材料の配合も予定されている。

カーボンナノバブルで炭酸化を促進させた骨材の利用。

もっと言えば、残コン・スラッジ由来の炭酸カルシウムを含んだパウダーの配合。

専門家であればお気づきの通りだ。

ポーラスコンクリートでは砂を抜いてしまいセメント量も少ないため、CCUS混和材などの配合余力が小さい。

一方、造粒ポーラスコンクリートであれば通常の生コンのセメント量・細骨材量の一部を代替できる。

CO2を固定化する(プールする)キャパシティ(と言う言葉が正しいかどうかわからんが)がめっちゃ大きいポーラスコンクリートなのだ。

さらに、ポーラスコンクリートであることからも、供用中の中性化によるCO2固定も期待される。

CPコンクリートは造粒ポーラスコンクリートで実現されるのが早道なのだ。



残コン由来の再生骨材の時点ですでにCO2発生量ゼロ。

その残コン由来の再生骨材にカーボンナノバブルでさらに炭酸化を促す。

その骨材を全量用いた造粒ポーラスコンクリートを作る。

それは転圧コンクリート(RCCP)であるため早期交通開放も可能。

コンクリートの唯一の弱点がCPCPでは解消される。

普及促進、つまりは実装が進む。

実装が広がれば広がるほど、資源循環が実現する。

完全毒性ゼロ、クローズドループのコンクリート産業が立ち現れる。

「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」

これまで壁と階層で互いに分断されてきたゼネコン・生コン・道路・その他がシームレスに交響し始めている。

資源循環型社会のハブとして生コン産業には新しい役割が生まれようとしている。



宮本充也

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宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

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