千葉県野田市。お施主さんたっての願いで駐車場は水を透す土間コンってことで透水コン（ポーラスコンクリート）が採用された。「歩道の舗装は透水性アスファルトでした。生コン車乗せたら擦れてしまいました」（渋谷建材Yuuta DT共有）
製造：渋谷建材（担当：Yuuta DT）、施工：YNKワークス（40m2、100mm厚、3名、2時間）

今時の施主の希望は「水を透す土間コン」

施工Before。

手前の歩道は市町村が管理しているものだろうか、役所って基本的に情報弱者だからダメな舗装を選びがち。

後ほど安易にアスファルト舗装を設計する役所の愚かしさについては触れるが、敷地は見ての通り排水設備がなく勾配が問題となりそうだ。

お施主さんたっての希望で「土間コンは水を透すやつでお願い」ってことで透水コン（ポーラスコンクリート）をYNKワークス提案し採用の運びとなった。

それでは施工を見ていこう。

魅せる YNKワークスの施工

ガーサス、横山さん率いるYNKワークスの仕事は見惚れてしまう。

オンラインで一度施工方法についてお打ち合わせさせていただいただけだ。

その時に「休みがあると不安なんです。だからとにかく仕事を入れたいんです」と起業家の素顔を見せてくれた。

きっとこういう人なら素敵な施工をするだろうなと思っていたら案の定。

以降、関東で透水性コンクリートの案件があると必ずYNKワークスさんの名前が上がるようになった。

やっぱ、すごい人ってのは勝手にすごいから、誰かがどうのこうのする必要ないんだなって思う。

この方々にお庭を施工してもらえる施主さんは幸せだ。

完成！ところで歩道の透水アスファルトが擦れた？

というわけで施工After。

真っ平ら、お見事、なんも言えねえ。

最後の写真の左手前側に黒く見窄らしく地面を覆っているのは同じく「透水性」のアスファルトだ。

Yuuta DTのコメント。

「歩道の舗装は透水性アスファルトでした。生コン車乗せたら擦れてしまいました」

生コン車の乗り入れ如きで擦れてしまいましただと？

それでも、舗装か、てめえ、である。

クリリンのことか！である。

透水性アスファルトの何が悪いのか？

引用：https://images.app.goo.gl/5YSjZeJkEjnU8RqJA

街角でよく見かける歩道を真っ黒く覆っている石油由来の透水性アスファルト舗装。

「そんなに俺が悪いのか？」といううめきが聞こえてきそうだが、許せ、アスファルトは今後脱炭素SDGsのうねりの中ではひとたまりもなく消滅する運命にあるのだ。

だから、道路会社各位は今のうちにコンクリート舗装に全力を傾けるべきなのだ。

今後コンクリート舗装にどれだけ経営資源を投入したかが道路会社の序列を激変させることにつながる。

見渡す限り一部を除いて道路会社の皆さん安穏としているが、馬鹿だなあ、と思ってます！

で、アスファルトの何が悪いって、「石油製品であること」に尽きる。

石油製品は、ポリバケツとか輪ゴムとかの仲間です、つまり、熱で溶けます、紫外線で劣化します、荷重で撓みます（轍）、臭いです、汚れます、途中から空隙が「潰れて（詰まってではない！）」水も透さなくなります、以上、終わりです、アスファルト舗装、オワコンです、石油バンバン炊いておきながら、この有様です。

コンクリートはCNでもありサステナブルでもある

マルチングや舗装に使われる透水性コンクリート（オワコン、透水コンその他）。

なんと、最先端の技術ではCN（カーボンニュートラル）が可能。

へ？

まじ？

はい、GI基金と言ってNEDOが「CNコンクリート作りなさい」という国費を拠出したくらいです。

⚫︎参考：https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/350nedogico2_vol54.html

そして、コンクリートは供用が終了した後に解体されてもう一度（何ども）コンクリートに戻ることができる。

つまり、クローズドループ・サステナブルってわけ。

もう、勝ち目ないでしょ、アスファルト、ちょっと実力差がありすぎて、気の毒に思えてくるくらいだが、これは闘争ではなく、自然淘汰ってやつなので、許せ、アスファルト。

そんなこんなで、今日も毒づかないでブログを書き終えることができませんでした。

現在43歳、僕、いくつまで毒づいてるんでしょうか。

まあ、毒づくことによって毒素を外に出している、という考え方もできるかもしれない。

健全ってことだ。

だから、これからも、健全に毒づこう。

次のブログでまた会おう！

宮本充也