2021/09/05
「なんと建築学会会長も絶賛!!RRCS座談会《カーボンニュートラル社会に向けた建築設計のあり方》を見逃すな!!」RRCS

ふと気づくとチャンネル登録者数88人、再生回数も400オーバー!RRCS主催の座談会《カーボンニュートラル社会に向けた建築設計のあり方 》がこれまでにない注目を集めている。なんとコメント欄には建築学会会長の絶賛も!この動画を絶対に見逃すな!!
日本設計×RRCS
日本設計×RRCS カーボンニュートラル社会に向けた建築設計のあり方 | 第10回 RRCS対談座談会
RRCS×日本設計の対談が実現!
カーボンニュートラルが進む中、先駆的に環境に配慮した設計を行っていた日本設計が考える、これからの設計のあり方とは。
対談者:株式会社日本設計 取締役 副社長執行役員 福田 卓司様
00:00 オープニング
02:21 日本設計が手掛けた環境配慮型プロジェクト
10:01 カーボンニュートラルに向けてコンクリートが出来ること
18:03 透水性コンクリートの活用
25:40 建設業界はよりITを活用すべき
35:40 エンディング
座談会全文:https://rrcs-association.or.jp/dialogs/21830.html
「素晴らしい対談です。このような取組がさらに展開することを希望しております。早稲田大学・田辺新一」
なんと光栄なことに、コメント欄には建築学会会長からの激励のコメントが寄せられている。
身近ですぐにできることは建築外構舗装への透水性コンクリート適応
民間(エクステリア)では逞しく普及しているのに、ヒートアイランド、水災害対策、減災、エコ、循環型社会、脱炭素、総論で話題になる一方、全く公共事業などの舗装に採用されない透水性コンクリートの謎について
なぜ、総論では必要とされているのに各論(現実)には普及されないポーラスコンクリート(透水性コンクリート)舗装?
常に、ここに、課題を立てている。
ドライテックの性能については誰しもが評価を寄せる。
「水を通し、水資源を地下水系に還元し、ヒートアイランド現象を抑制し、利便性は確保され、土壌を潤し、耐久性に秀でている」
誰もが、評価する。
異論を挟む人はほとんど皆無だ。
一方、「唯一絶対の評価者は市場と顧客」(柳井正)至言の如く、本来評価というものは、実際に「売れる」「普及する」を持ってなされるべきもの。
だが、動画にもあるように、現在の景色にはポーラスコンクリートは標準ではない。
石油をグツグツ焚いてCO2を排出して作られるアスファルトや、二次製品と呼ばれるブロックや平板舗装が大半を占めている。
そこに、全国3200を数える生コン屋さんの出番は必要とされていない。
なぜか。
ドライテックも、オワコンも、ポーラスコンクリートと言って、内部に水や空気を流通させるための空隙を多数有している。
そして、コンクリートは中性化と言って古くから「大気中のCO2と反応・固定化」することが知られている。
ポーラスの場合、そのCO2固定化の度合いは単位時間あたりで桁違いに大きくなっている。
さらに、工業規格の及ぶ分野ではない(JIS A 5308)ではないため、比較的自由に配合設計ができるという特徴を持っている。
つまり、CCU(S)など、脱炭素を図るための先端技術をすぐに取り入れることができやすいプロダクトとも考えられている。
脱炭素の文脈で考えればコンクリートは樹木に匹敵する潜在性を有していることが明らかになりつつある。
加えて、解体コンクリート塊や残コンリサイクル骨材をふんだんに利用したポーラスコンクリートも開発されている。
至言循環型社会を実現するプロダクトとしても注目が集まる。
事実、現在ドライテックについてはインターネットと企業関連携を通して日本中広く主にエクステリアなど小規模な建築外構舗装に採用されるようになった。
自分の家を建て、庭をつくろうとする、一般の消費者は、「自分ごと」として水はけや雑草対策を捉え、自らの意思でドライテックを購入しようとしている。
そのニーズに対して3000に及ぶ生コン製造(生コン工場)と施工業者の緩やかな連携は応えている。
消費者は上記マップを駆使して最寄りで地元の施工店に直接無料で相談するようになった。
逞しくドライテックは民間・小規模で普及が進むようになった。
いわゆるエクステリア・建築外構と呼ばれる分野だ。
ドライテックの施工と完成時の写真。
⚫︎参考記事: 【福岡】「水が溜まって足元のベチョベチョが嫌で」友翔・サカヒラ生コン
個人は採用しているのに、なぜ公共・組織事務所は採用しないポーラスコンクリート?
そういう意味では建築設計のトップカンパニー日本設計にこの度見出された意義は大きい。
ほとんど深く考えられることなくこれまでアスファルトやブロックが採用されてきたのだろう。
残念ながら、建築においては建物が花形。
脇の人が歩く程度の舗装などには意識が向かない。
一方、建物、重要構造物には易々と上述のごときJIS外生コンは適応されにくい。
先端技術すぎてまだ規格が追いつかないCCUや(残コン)再生骨材などの実装は難しい。
数多くの研究者らによる膨大なエビデンスの蓄積や実証がなされなければ構造に先端コンクリートは採用しにくいのだ。
つまり、これまで窓際、日陰だった舗装に注目が集まることになる。
先程のMAPでも示されているように、すでに供給体制は全国津々浦々をカバーしている。
電気、水道、ドライテック(生コン)と言ったように、いつでも、どこでも、要求に応じて納品される時代になっている。
あとは、既存産業構造の意識をアップグレードするだけだ。
トップカンパニー日本設計の知るところとなった。
聞けばスピーカーの福田副社長はオフショットで透水性コンクリートにずいぶん高い関心を示されていたという。
「盲点」だったのかもしれない。
RRCSの座談会もそうだが、現代はどんな個人や組織でも自由に情報を発信することができるようになっている。
縦割り・階層の産業構造が理由で流動性の極めて低かった建設にあって、価値のあるプロダクトやサービスは埋もれることなく必要な人に届くようになっている。
今回、日本設計の中枢にその情報はきちんと届いたことになる。
取り巻く環境は「脱炭素」「エコシステムの保全」「SDGs」。
その具体的なソリューションとして透水性コンクリートに白羽の矢が立つ。
「なんと建築学会会長も絶賛!!RRCS座談会《カーボンニュートラル社会に向けた建築設計のあり方》を見逃すな!!」RRCS
僕から言わせりゃ、「ちょっと遅えよ」というのが本音だが、まあ、前を向いて行こう。
いよいよ日本の建設(建築)は具体的なプロダクトを提げて世界の脱炭素をリードすることになる。
その主戦場は舗装(建築外構や道路)だ。
宮本充也