2018/04/21
「塗装ではできない特殊な魅力|月刊打ち放し色合わせ Vol.12」
特殊な魅力を求めて採用される打放しコンクリート。塗装では表現できない独特の模様を再現する技法、打ち放し色合わせ。これにより、外断熱を組み合わせることで結露などの問題を解決する。
・クラック
・エフロ
・コールドジョイント
・錆び汁
・豆板(ジャンカ)
打ち放しコンクリートに現れる代表的な施工不良。
特殊な魅力を求めて採用される。
けれど、現実は過酷だ。
むしろ、
完璧な打ち放しコンクリート建築
なんて夢だと思った方がいい。
もしかしたら実際に建築を預かる現場代理人の本音かもしれない。
人によって「良さ」が違う。
車のように、
レクサスといったらレクサスでしょ
とはならない。
半製品である生コンクリートを現場で型枠に流し込み整形するのだ。
一つとして同じ打ち肌にはなりようがない。
この1ヶ月も打放し色合わせを通して多くの出会いがあった。
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_280.html
「貪欲に学べ!」
引退を間近に控えた職人であり社長である漢の言葉。
打放し色合わせに寄せる情熱。
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_281.html
「打ち放しコンクリートの擁壁が杉板模様に」
中でも人気が、
杉板型枠を用いた打放しコンクリート。
特にハイエンドなこだわりを持つお施主さんからのご要望が多い。
この度の実績はリノベーション。
あれこれあるけどこれはこだわりの表現。
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_283.html
「仕上げさえあればひび割れなんか見えないのに!」
悲痛な本音。
建築といえば仕上げがある。
ディテールまで丸裸。
だからこその打ち放しの魅力なのかもしれない。
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_287.html
「打ち放しに正解はない」
全国で開催している体験プログラム。
これだけは自信を持ってお伝えしたい。
正解は自分で決めれる。
いろんな打ち放しがあるのだから。
やっぱり日本人は打ち放しコンクリートが好きみたいだ。
きっとそれは自然と混じり合う。
偶然に身を委ねる。
そんな技法であるからかもしれない。
仕上げて全てを覆い尽くすのとちがって、
そこには偶然の模様が浮かび上がる。
これが打ち放しコンクリートの魅力。
古来から日本人に流れている情緒。
これからもそんな打ち放しの魅力を普及させる仕事についていくことを誇りに思いたい。
生コンでいいこと。
宮本充也
