2019/09/26
「大きな現場でも大活躍?」打ち放しペイント・杉板型枠・PC(プレキャストコンクリート)

茨城のPC工場で作成した杉板型枠を用いた部材を、東京の現場でロットの色違いを修正する打ち合わせ。来週足場解体にあわせて日程調整中。
プレキャストコンクリートでも発生するロットムラ
打ち放しペイントは大小コンクリートの問題解決策。
こちらは現場に設置されたPC版(杉板模様)。手前側と奥、明らかに色の違いがわかる。
こちらは別の階。前の写真ほどひどくはないにせよ、やはりロットごとの色の違いはわかる。
PCでも発生するロットムラ。
コンクリートには大きく分けて2つある。
・現場打設
・プレキャスト
現場打設とは、僕たちが製造している生コンを現場に持ち込み型枠の中にその場で流し込まれて製造されるコンクリートのこと。
気象条件の影響を多分に受ける。
風も吹く。
雨も降る。
乾燥もすれば、湿気もある。
人が手を使って打設する。
施工のムラだって考えられる。
昨晩飲みすぎた人だっているだろうし、奥さんと大げんかした人もいる。
そんな生身の人間が現場で施工するのだ。
そりゃ、半製品生コンの表情にはいろんな表情が生まれる。
こちらは土間コン仕上げ面に発生した色むら(写真右下)の状況。
色むらも含めて打ち放しペイントで自然な仕上がりを再現(https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_430.html)。
一方のプレキャストコンクリートとは、プレ(あらかじめ)キャスト(打設する)コンクリート。
現場じゃなくて、工場で成形されるコンクリート。
建屋の中。
そこには風もない、気象条件の影響をなるべく排してある。
打設作業もなるべく機械化・自動化されている。
変数をなるべく排している。
出来型は現場打設の及ぶところではない。
それだけ美しく。
ちゃんと。
出来上がる、はず。
なのにもかかわらず、現場に持ち込んでみるとなんとなんとも、
「ロットムラ」
に悩むということがある。
PCのロットムラにもお役立ち「打ち放しペイント」。
現場打設の色むらもちょちょいのちょい。
そりゃ、PCの色むらごとき、朝飯前だ。
楽勝だ。
ひねり倒してやれる笑。
足場解体作業は来週に迫る。
今回担当の小松さんがお得意様のゼネコンの現場に赴いてその打ち合わせをしてきたレポート。
完成後は「え?色むらなんかあったの?」くらいの様子に変身することだろう。
完成後レポートも乞うご期待。
宮本充也