2016/10/19
「隣接異業種とのコラボ」原田左官工業所

内臓が悪くておなかを切って治したとする。
お医者さんに治してもらって、針で十何針縫う。
「病気が治ったからいいじゃない」
では終わらない。
できれば「傷跡消してよ」ってことになる。
中には「傷口を見せて自慢したい」からそのままにしといて、
ってこともあるかもしれないけど、
基本的にはなかったことにしてくれたほうがありがたい。
それが傷跡。
今日は原田左官工業という左官業では超名が売れている会社を訪問した。
https://www.haradasakan.co.jp/
僕たちは常にB to B(法人営業)の世界で生きているので、
気を付けていても一般目線(B to C)が抜けてしまいがち。
例えば、
※汚れた打ち肌(コンクリート表面)がまるっきり新築になっちゃう
僕たちがやっているこうした色合わせ補修(RCトータルサポート)というサービス。
僕たちが納めるお客様はだいたい専門家(建設会社)だったりするので、
「いくら?」
と聞かれた時に、
「だいたい㎡あたり○○○円くらいですね」
って感じで会話が成り立つのだが、
僕たちが訴求しようとしている一般消費者が仮に僕たちの価値に目を止めて、
「これ面白い!いくら?」
ってなったときに、
「だいたい㎡あたり○○○円くらいですね」
って言われたって「わからないよ!そんなもん!!!」てなことになるだろう。
原田左官工業所で学んだことはあらかたそんなところ。
さすが、仕上げ材(左官)という人に見せる箇所を業としてやっている会社さんだけあって、
僕たち機能材(生コン)をやっている会社とは発想が違って面白い。
そんな原田左官工業所さんと、僕たちがコラボしてこれから打ち出していく製品。
「仕上げ材としての打ちっ放し仕上げ」
という価値。
https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_98.html
これまでサービスって言ったらその主体者は「会社」だった。
ここにきて、必ずしも会社がサービスの供給者ではないケースが生まれている。
例えば、今回の「仕上げ材としての打ちっ放し仕上げ」というブランドには、
複数の法人がそれぞれの役割を果たすためにかかわっている。
まるで、オーケストラみたいに。
同じ目的に向かって、プロジェクト単位で連携する。
今回のプロジェクトには、
・原田左官工業→できる人
・長岡生コン→できる人
・フッコー→売れる人
・GNN→全国ステーション
といった建付け。
この規模のカウンターなら×××円です
この床の間ならだいたい○○○円でできますよ
こうした特殊杉板の壁を作るには、△△△円ですよ
てな感じで写真なりイメージがつく形でお伝えしなければ、
B to Cは絶対に理解してもらえない。
このように、
「出来上がりのイメージと併せて価格を御伝えする」
ことが実に重要ってこと。
生コン屋だけだと、どうしても何もかも型枠に見えてしまう。
(要は、生コン売りたいという視点しかなくなる)
ただ、他の業種の人たちと面白おかしく笑いをまじえながら、
ビジネスについてブレインストーミングしていると、
色々新しい視点を手に入れることができるし、
新しいビジネスチャンスが生まれる、そういった素晴らしい経験を、
今日も楽しむことができた。
今後のキーワードは、マーケットコラボになるだろう。
宮本充也