長岡生コンクリート

2017/02/01

タグ: , , , ,

「雨漏りが絶対に止まる」 鉄筋コンクリート・漏水・防水

「雨漏りが絶対に止まる」 鉄筋コンクリート・漏水・防水

雨漏りを経験したことはあるだろうか。

もう、現代においては経験者も少なくなっていくだろう。

防水技術の進歩は素晴らしい。

漏水しないことが当たり前の時代になったのだから。

昔テレビ番組ドリフで桶で雨漏りを受けているシーンがあった。

コン・カン・コンコン・カン・・

などと、ブリキ製の桶にこぎみよく雨音が響く。

僕はテレビだけじゃなくガチの雨漏りを経験したこともあり、

当時父が知り合いだった業者さんに来てもらって、

「これで大丈夫」

なんて工事が終わった数日後にまた雨漏りが始まる。

いたちごっこを繰り返していたことが記憶にある。


雨漏り。

実は、資産価値が高いとされている

鉄筋コンクリート構造

において深刻であることはあまり知られていない。

理由は、

・鉄筋

・コンクリート

で構成されている躯体の中に、

様々な配管や開口などが複雑に絡み合っている。

だから、

水の入り口から出口にかけての経路

が複雑怪奇を極める。

まるで、迷路。

水の出口は明らかではあるのだけれど、

そこを止めても問題解決にはならない。

きちんと入り口を特定してそこに適切な処置を施さなければ、

雨漏りは永遠と続く。


これは結構厄介な問題だったりもして、

「ここだろうな、入り口は」

とそこに工数をかけて防水工事を施したとしても、

「別のところが入り口でした」

みたいなことが実際はある。

いたちごっこのように何度も何度も防水工事を繰り返している

そんなことだってきっとあろう。


僕はコンクリートの専門家。

だから、漏水に関してまたは防水に関して多くを語る資格はない。

けれど、

「100%漏水を止めてきた」

経験を持っている。

文字通り、100発100中である。

(参考ブログはこちらのリンク)

tairubari.jpg


こんな建物みたことないだろうか?

タイルで仕上げられたマンションとか鉄筋コンクリートの建物。

この手の漏水工事は本当に厄介で、

「どこが入り口かマジでわからない」


僕たちがよく相談をされて施すのは、

シラン・シロキサン系含浸材の塗布

(※専門的な話題で恐縮です)

商品名は探すとたくさん出てくるけれど、

まあ、どれもこれも、大体おなじで、

つまりコンクリート表面からしみこんでいって、

疎水(水が入りにくい)化させる機能を持っている。


しっかり考えてみるとなるほどなんだけど、

漏水ってのはつまり、

「水を誘因するひび割れ」

が必ずあるってこと。

そこに、シラン・シロキサン系含浸材をしみこませれば、

「水が入らなくなる」

hassuikon.jpg

(塗布されたコンクリート表面はこんな感じに雨をはじく)


この材料のよいところは、

無色透明で塗膜を作らない

ということ。

つまり、塗った後も水を塗った後のように何も残らない。

ただただ、水が入らなくなっている。


防水工事に比べて材料代は極めて安価で、

「この辺かな?」

と入り口と思われる領域にさっと塗布するだけ。

そこが入り口じゃなかったとしても、

それでは別のところに塗りましょうっていうお気軽感。


今は冬、

漏水や雨漏りなんかあまり身近にはない季節だけど、

また春が来て夏になれば昨年の長雨のように、

毎日毎日繰り返される降雨に苦労することもあるだろう。

今の乾いている季節のうちに対策をほどこしておいて、

快適な夏を迎えるというのも一つの手であるかもしれない。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士