2019/09/24
「土間コンの補修だけじゃない?」持っとくと便利な【打ち放しペイント】基礎立ち上がり編

立ち上がりの汚れあるある。型枠についた跳ね返りがコンクリートに付着して仕上がりが模様になる現象。モルタル仕上げなら問題ないのだが一発仕上げの場合は見た目に影響を及ぼすため施工者は結構困っている(白石建設報告)。
基礎立ち上がりの色むらも解消
問題となりがちな土間コンの色むらを解消する「生コンでいいこと」打ち放しペイント(https://www.nr-mix.co.jp/rc/blog/post_430.html)。
見事この通りコンクリートの肌の風合いを損ねることなく解消することができる。
土間コン以外でもできるのか。
例えばコンクリート一発仕上げの基礎立ち上がりにできてしまった色むら(青線で囲った箇所)。
機能上まったく問題がない。
基礎の要求性能とはつまり家を支える強度。
その意味では色むらなんか問題にはならない。
でも、問題になっちゃう。
生コン産業は70年産業。
その大半を業界内向きの活動に終始してきた。
世間一般を「素人」としてちょっと下に見た活動をしてきた。
論文発表、特許取得で評価される。
世間一般素人の評価なんてどこ吹く風。
そんなマインドでこれまでやってきてしまった。
その結果、「見た目」に弱い産業となってしまったのだと思う。
見た目以外の強度や機能にはパソコンオタクのようにめちゃくちゃこだわる割には「見た目」がダサい。
オタク一般のありがちな性質だ。
「見た目」なんかどうでもいい。
それが、生コン産業側の理屈だが、世間はそれを許さない。
そのギャップを埋めることにこれまで役割を果たしてきたのが打ち放しペイント。
この色むらもこの後打ち放しペイントで以下の通りに補修された。
どこにも色むらの痕跡は見られない。
これが、打ち放しペイントの威力。
コンクリートという半製品である以上色むらやひび割れは避けられない。
これは、真理だ。
だから、何でもかんでもお施主さんのいう通りにクレームを受ける必要はない。
ただし、だからといって、「綺麗に直せません」と居直るのもプロとしてどうかと思う。
15分の講習で習得できる「打ち放しペイント」。
毎度困っているならやらないてはないと思うんだけどなあ。
宮本充也