2020/03/19
「なんか気が変わった。杉板打ち放しコンクリートにしたい」「時を戻そう!」施主のわがままに対応可能・色合わせ補修応用

もともとパネコート(通常型枠)の打ち放しコンクリートだったところを杉板模様の門柱に仕上げた。工事が始まってからやにわに施主が「なんか気が変わった。杉板打ち放しコンクリートにしたい」と言い出しても大丈夫!(笑)。「生コンでいいこと」コンクリートの見た目の補修「打ち放し色合わせ」ならこんなことだってできちゃう!
突然の変更でも大丈夫
門柱といえば家の顔だ。
当初普通の型枠で施工された打ち放しコンクリートだったがきっとどこぞの高級ホテルのエントランスか何かでご覧になられたのだろう。
「やっぱ、杉板がいい」
この手のわがまま。
現場管理者を死ぬほど悩ます。
「いやいやいや、もう、すでにコンクリート打っちゃってますから。全然、無理。超、無理」
と喉元まで出かかったその言葉。
ちょっと一息置いて飲み込んでみよう。
生コン、コンクリートのことならば、小さな現場の見方「生コンポータル」で調べてみよう。
さながらペコパの「時を戻そう」的にタイムトリップして型枠をパネコートから杉板にすることができる!
杉板だけじゃない!ラーチ合板や普通ベニアなどマニアックな型枠にも対応可能!
ラーチ合板の模様を再現したBefore&After(https://www.nr-mix.co.jp/rc/case/post_175.html)。
パネコートじゃない普通ベニアだって以下の通り。
施工Beforeでは表面に発生してしまった欠損が目立っているが・・・。
施工After。
まるで、もともと何もなかったかのような「時を戻そう!」的な仕上がり。
基本ついて回るのは「補修」というネガティブなイメージもチャンスに!
透水性コンクリートと違って色合わせは「補修」とつくだけあってネガティブに考えられている。
注文いただくお客様もハッピー全開で連絡してくるわけじゃない。
「やべえ、これ、どうすんの、このままだとやばいよ」
という悲壮感100%で問い合わせをする。
「新築買いました!庭を環境に優しい透水性コンクリートにしたいです!!」
みたいなテンションではない。
およその問い合わせは穴があったら入りたいくらいの気分だ。
「後始末よりも前始末」
僕が大切にしている言葉だ。
その時に苦しむのではなくて、あらかじめ備えておく。
あらかじめ自分でも補修できるように道具と材料を用意しておく。
あるいは、杉板やラーチ合板の模様を再現できるような熟練技能者のネットワークを知っておく。
万が一のその時が来ても涼しげな顔して軽やかに対処する。
色合わせをポジティブに捉えれば広がるチャンス。
生コンポータルではこの「生コンでいいこと」色合わせセミナーを日本全国で開催中。
モグラ叩きに明け暮れるのではなく、前始末しておこう。
宮本充也