2017/07/24
「ラーチ合板の打ち放し補修は僕たちだけ!」

こだわりを持って建てる家ほど愛着の湧くものはないと思う。
ラーチ合板というマニアックな木材の合板をコンクリート型枠素材として使って、その木目をコンクリート表面に転写したいというちょっと特別なオーダーの場合。
そんな仕上げの打ち放しコンクリート補修も僕たちの技術でできるんです。
ちょっとマニアックな打ち放しのお話
『土木と建築』
どちらも関係している。
どちらにもそれぞれの特徴があって、
その2つは当然、優劣で語るものではないだろう。
そもそも役割や機能がまるで違うのだから当たり前だ。
ただ「どちらがよりマニアックか?」といえば
個人的には建築の方が抜きんでているのではないだろうか?
土木に比べて建築の場合は、『私的な建築物』である場合が多いというのがその理由。
どこぞの金持ちの変態チック...、否マニアックにこだわったオーダーで
建てることができるのが、土木と建築を比べたときの建築の特徴だと思う。
そこで今回のブログの話題は『ラーチ合板』である。
こんな木目が特徴の木材である『ラーチ合板』
今回のお話は、これを間仕切りとか壁に採用するんじゃなくて
ラーチ合板を『コンクリート型枠』にして
その木目をコンクリート表面に転写したい
という、超マニアックな要望が寄せられたのである。
いやぁ~、世界にはまだまだすごいことを考える御仁がいらっしゃるんだなぁ。(笑)
さて。以前からこのブログでも『杉板・浮造り・本実』などを使用した施工は紹介してきた。
普通の『べニア』を使った仕上だって紹介してきた。
これらいずれの素材もコンクリート型枠として考えた場合、特別な部類に入るだろう。
「打ち放しは通常パネコートである」という考えからみると
どの型枠を使用した施工もまさに、
「超神経を使う!」
「現場代理人泣かせの!」
そんな風に言える打ち放しの表現となろう。
そして今回の『ラーチ合板』は、打ち放し表現のマニアックさ加減ではもうKINGかもしれない。
『ラーチ合板』は普通ベニヤであり、且つ特殊な木目を持つ型枠。
こんな複雑な木目をコンクリートの打ち肌にしたいというのだから、
それはもう職人からしたら内心、
「ドSですか......?(泣)」
みたいな話だ。
ggってみても『ラーチ合板』を採用した打ち放し施工の実績は実にまれ。
おそらく補修対象(つまりコールドジョイントやピンホール、あばたなど)が
万が一発生したとしても(もちろん毎回職人は絶対発生させないように気合を入れて管理するけれど)、
「もう仕方ねえ......。これが味だし」
みたいな感じで、施工不良はそのままにされているケースが多いのではないだろうか。
(ちなみに建築家の中には「あばたは神様からの贈り物」などと表現している人がいるそうだ)
そんな、ラーチ合板を使った打ち放しでの施工不良において、
補修痕をなかったことにできるのは、実は僕たちだけ。
「ラーチ合板の補修痕を消すことができるのは僕たちだけ!」
僕たちの持つこの価値は、
きっとこれから、より積極的に全国を駆け巡ることになるだろう。
建設業界の情報の流動性を高めることによって、
困っている人のもとにハッピーを届けていく。
具体的な戦略を実行に移す時が来ている。
僕たちの10年の蓄積がいよいよ開花しようとしている。
「生コンでいいこと」
宮本充也
(2018年7月23日 三浦 編集)