2020/08/01
【<固い固い>と言うけれど・ポンプ圧送-1】
鉄骨造り・地上4Fスラブの打設。
地上15mで150m3。足場の隙間から、ポンプオペが叫ぶ。
「固て~よ、固て~よ!
もっと軟めで出してくれないと、詰まっちまうよ!」
「あ、はい。そうですか。ではプラントにそう伝えます」
と、すぐに応えるのも、ひとつの選択。
「いや、ちょっと待てよ...」
と現状確認してから連絡するのも、またひとつ。
今回は後者を紹介。
ミキサー車から出てくる生コンの性状を確認。
目視で判定すると、指定スランプの上限くらい。
(うん、悪くはない)
JISでは、指定されたスランプの±2.5㎝までが合格基準。
(指定スランプ 8~18㎝の場合)
目視で、スランプ値がどの位かを推測する眼。
そこで試験室職員の力量が試される。

(生コンの性状に、大きな問題は感じられない)
では、何が問題でそんなに固いと叫んでいるのか...
筒先へと上がってみて、驚いた。
(つづく)
NR試験室 二見
