2021/02/05
【水セメント比・重力式擁壁-10】
設計基準強度は18(N/㎜2)なのに、
発注される生コンの配合は<21-8-40 BB>
たて続けに異なる現場で、
重力式擁壁を構築しています。
<大きさ・規模は異なるのに、同じ配合で造るのはなぜ?>
といった内容の質問を受けました。
まず前提として、<無筋コンクリート>構造物なので、
仕様書で 18(N/㎜2)で構築する、と決められています。
それと同じく、W/C(水セメント比)も指定されています。
その指定されている数値が、<W/C ≦ 60%>
つまりは、呼び強度は 18の配合でも構わないけれども、
水セメント比の指定をクリアするために、ワンランク上の配合が選ばれているという訳。
他のほとんどの生コンプラントでも、
この理由から 18→21 にしていると聞いたことがあります。
ちなみに、W/C(水セメント比)は、
コンクリート強度を決定する際に、重要視される要素です。
強度を高くしたい場合には、W/C(水セメント比)を低くする。
なるべく水(W)を少なくしたい、というのが配合設計の基本です!
NR試験室 二見