長岡生コンクリート
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2020/12/26

【縦配管による圧送-1】

【縦配管による圧送-1】

RC造・7階建ての建物。
6階部分ともなると、地上との距離は、25mを超える。


2階までの打設に関しては、
コンクリートポンプ車のブームで打てました。

IMG_1407.jpg


ところが、3階以上の構築に関しては、
敷地の制約なども勘案して、縦につないだ配管による打設。


ポンプ車を地上階に設置して、
垂直立ち上がり配管へとつなぎ、打設階へと圧送する。


さて、配管の敷設に関しては、
階数が上がる毎に、上に継ぎ足すだけのこと。


そんなに難しいことではありません。
ところが、その配管内に生コンを圧送するとなると一筋縄では行かない。


なぜならば、階数ごとの縦配管が増えると、
コンクリートの圧送負荷が、その分増加するから。


土木学会の示方書によると、
「上向き垂直管」1m当り、水平距離3mに相当するといいます。


それは、4インチ管の場合。
5インチ管だと、4m。6インチ管だと、5m。


これはもう、物理法則。
重力に逆らい、上部にコンクリートという流動体を圧送する。


高ければ、高いほど、
圧送の負荷は増える。


圧送距離が長ければ、長いほど、
コンクリート性状への影響も大きくなる。


ミキサー車から吐出される生コンクリート。
圧送後の性状を、気にしない訳にはいきません...(つづく)


NR試験室 二見

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士