2021/01/18
【重力式擁壁-1】
重力式擁壁の現場。
上部になるほど狭くなる台形で、型枠の設置も逆ハンチ。
型枠面に逆の勾配があると、
ここの仕上がりに、とても難儀します。
現場の監督に聞いてみました。
「このくらいの勾配があっても、上手く仕上げられますか?」
「結構、念入りに叩いたりするんだけどねぇ...、
<エアあばた>が、どうしても出ちゃうんだよなぁ」
監督から返事をいただくが、その表情は苦い。
土木の配合なので、スランプも固めの指定が多い。
確かに、この形状でスランプ8㎝だと、
逆ハンチからは空気もなかなか抜けにくい。
打設の1リフトが高い場合には、
表面に導き出した空気が、抜け切れていない仕上がりなども目にします。
「気泡を目立たせないコツって、なにかあるんですか?」
すると監督が、とある道具を見せてくれました。(つづく)
NR試験室 二見