2020/12/13
【精度が高いと設置も容易・可変側溝-2】
「これって、中で勾配をつけてるんですよね?」
可変側溝の設置工事をしている現場にて、監督への質問。
「そう。仕上がりのラインで墨が打ってある」
「へぇ、勾配をつけるとなると、どうやって高さを出すんですか?」
張り巡らされた溝の全長は、約50m。
さすがにこれだけ長いと墨打ちだって容易ではない。
と、思いきや、監督からの返答は、
「簡単だよ。製品の精度がいいからね~」
詳しい話を聞いてみて気付きました。
製品の長さは規格で決められているので一定(ここでは 2,000㎜)
水勾配を、1/100 と設定すると、両端の高さの差が 20㎜ となる。
なるほど、片方の高さから‐2㎝の寸法を、反対側に取ればいいということ。
強いていえば、設置の精度さえ問題なければ、
先行して、設置前の製品にだって墨打ちができる!(しないでしょうけど...)
「難しい」とイメージすると物事は「難しく」なり、
「簡単」という前提で考えると「簡単」な思考が浮かぶものですね。
NR試験室 二見