2020/07/02
【マスクぅ?あんなの飾りです。彼らにはそれが分からんのですよ-3】
現場に向かう車の中。
通勤途中の大人たちが、職場へ向かって歩く姿。
マスク・マスク・マスク
平型・プリーツ・立体型、などなど。
街中マスクであふれている。
コンビニ・スーパー・ドラッグストア、市場にもマスクが戻ってきた!
「空気感染」しないのに、なぜ換気が必要?
その素朴な疑問に、明快な答えを得たのが前回の記事。
元・WHOインフルエンザ・呼吸ウイルス協力センター長。
根路銘 国昭(ねろめ くにあき)さんから教わりました。
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https://www.facebook.com/takema.futami/posts/2632315147020096
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コロナウイルスのあの姿。
ボールにぐるっとついたトゲトゲ。
実は、コロナウイルスの武器こそ、この<トゲトゲ>
しかし、この<トゲトゲ>、風ですぐに抜けてしまうらしい。
そういった理由から、
「空気感染はしないけれども、換気が重要」ということ。
でも、なんでそんな事が分かるのか?
その理由、ベトナムでの臨床結果が裏付けます。
2003年 ベトナム・ハノイでもSARSの流行が認められた。
SARS(重症急性呼吸器症候群)はコロナウイルスの一種。
根路銘さんは現地入りして、指揮を執った。
そこで指示した内容は、感染者を収容するA病棟、B病棟とで、異なる対策。
・A病棟では、空調のある狭い病室に感染者を隔離
・B病棟では、高い天井と天井扇風機を備えた大きく広々とした部屋で、通風のために窓を大きく開いておく
その指示の結果は驚くべきものとなった。
B病棟の患者はA病棟に比べ、明らかに快方へと向かう。
続いて、A病棟でも同様の対策に切り替え、
結果、「流行終結宣言」へとつながっていった、とのこと。
この臨床結果から、
「隔離ではなく換気を」という方針が正しいことが証明されました。
窓が開かないクルーズ船は、いわば密閉空間。
その上、船室から出ないようにと指示されていたのが現実です。
正しい知識こそ、正しい行動へと導きます。
無意識に着用しているそのマスク。
マスクが有効に作用するのは、
「飛沫感染」と「接触感染」に対する予防。
どんな意図・目的があるのかを知れば、
常時、息苦しい思いをしなくても済みそうです。
NR試験室 二見