2020/07/15
【<調合管理強度>、<品質基準強度>の違いとは】-3
<建築工事標準仕様書JASS 5>によると、
圧縮強度に規定されている項目は以下(抜粋)。
・使用するコンクリートの強度は、材齢28日において調合管理強度以上とする。
・材齢91日において、品質基準強度以上とする。
では、<調合管理強度>、
<品質基準強度>の違いとは何か?
ここで、<品質基準強度>を説明するためには、
<設計基準強度>という考え方を理解する必要がある。
こうなると、非常にややこしい...
用語だけで、敬遠したくなるところ。
とはいえ、<建築>に関わる以上、ここは外せない。
ひとつずつ、着実にクリアしていくのが、結局は近道。
さて、<設計基準強度>とは、その名の通り、
「建築物を構造設計する時に用いる強度」のこと。
<設計基準強度>は、
「Fc」(エフシー)と呼ばれる。
また、<設計基準強度>にはもうひとつ、
<耐久設計基準強度>というものがある。
<耐久設計基準強度>は、
「Fd」(エフディー)と呼ばれる。
この、「Fc」と「Fd」を比べて、
大きい方の値を採用したものが、<品質基準強度>です。
<品質基準強度>は、
「Fq」(エフキュー)と呼ばれます。
<品質管理強度>を説明するために、
だいぶ専門用語が出てきてしまいました...
<設計基準強度><耐久設計基準強度>
その違いについては、また次回(つづく)
NR試験室 二見