2020/12/14
【水勾配の一般値・可変側溝-3】
可変側溝の底版打ち。
「この側溝内部の水勾配って、どのくらいつけているんですか?」
若手の監督に質問してみると、
「ここはですねぇ...、1/1000 です、確か」という返答。
「1/1000ですか!?1/100、ではなくて?」
確認の意味も含め、再度、問い直してみる。
「1/1000 っていったら、1mで1㎜の勾配ですけど...」
「あぁ、そうか。じゃあ、違うかも。でも図面にはそう書いてあったけどなぁ...」
ここで、その真偽を検証してみる。
側溝全長の真ん中あたりで、監督と話していました。
そこから数えて、2・4・6・8・10・12個の製品。
反対側にも同じくらいの製品が並ぶので、だいたい24個くらい。
製品1つの長さが、2mなので、48m。
勾配は、端部からの片流れで打設されている。
全長約50m(50,000㎜)と仮定すると、その1/1000は、50㎜。
さすがに50mで、5㎝という落差は現実的ではありませんね...
製品の高さも、1000㎜のものを選択しているという観点から、
おそらく勾配は1/100で、その落差は50㎝と推定すると妥当な設計となる。
ひとりで問いを立てて、ひとりで解決。
若手監督のメンツ、つぶさないで済みました。
NR試験室 二見