2021/01/20
【エントラップドエア・重力式擁壁-3】
擁壁の逆ハンチ。
型枠内側に沿って、『ピカコン』を挿し込む。
『ピカコン』とは、
型枠に沿った面の<気泡抜き取り具>
ズボッと一気に挿してから、
ジワジワと、揺らしながら引き抜きます。
その先端は、櫛の形状。
気泡が櫛の間から誘導され、ポコポコと出てくる仕組み。
(画像はメーカーHPより)
さて、どんなに丁寧に打設を管理していても、
表面の気泡をゼロにすることは不可能に近い。
なぜなら、生コン容積の4.5%は空気だから。
とはいえ、そこに対策を立てることは可能です。
コンクリートの小さな気泡には、性能上の問題はありません。
問題になるのは、大きな気泡<エントラップドエア>
見た目にも影響を及ぼすうえ、
位置によっては、構造物の性能低下につながることも...
いかに、表面にエントラップドエアを残さないか。
そこに、生コン打設の真髄が現れます。
さて、その対策のひとつが『ピカコン』
3万円以上する手道具ですが、その費用対効果はどうか?(つづく)
NR試験室 二見