2020/12/29
【フレキ管・縦配管による圧送-4】
圧送負荷増大のポイント2。
それは、筒先のフレキシブルホース。
筒先でポンプオペは、圧送された生コンを左右に振り分けます。
人が振り回せるフレキ管は、4インチ管でも精いっぱい...
以前、屈強なポンプオペがいたので問いかけました。
「5B(インチ)のフレキ管って、人力でどうにか振り回せます?」
「ムリムリ!管だけでも重いのに、そこに生コンが入るからね。
クレーンで吊ってもらっても、先端を振るのがやっとだよ」と即答。
さて、今回、6階打設現場の筒先に行ってみると、
配管の先端には、4インチのフレキシブルホースが2本。
フレキシブルホースの圧力損失は直管の2倍。(JASS5より)
長さが5m+8mをつないでいるので、合計13m。
水平距離に換算すると、
その2倍で26mとなります。
しかし、その筒先のフレキ管につながる以前に、
6階部分で水平配管が15本くらいつないでありました。
直管1本が3mなので、実に水平換算で45m。
そこにさらにベント管1本で90°に曲げていたので、プラス6m。
実際、6階部分の配管だけで、77m!?
(注:水平距離に換算した長さとして)
そりゃあ、筒先でのスランプも、ロスせざるを得ませんね...
ところが、圧送負荷増大のポイントは、まだまだありました。(つづく)
NR試験室 二見