長岡生コンクリート
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2020/07/17

【コンクリートの耐用年数は?】-5

【コンクリートの耐用年数は?】-5

<設計基準強度>と<耐久設計基準強度>を比べて、
大きい方の値を採用したものが、<品質基準強度>


<耐久設計基準強度>とは「耐用年数」のこと。
この「耐用年数」は、4つの級に分けられている。(JASS 5)


それが、「短期」「標準」「長期」「超長期」


具体的な強度の数値で表すと、以下の通り。


「短期」は、18 N/mm2
「標準」は、24 N/mm2
「長期」は、30 N/mm2
「超長期」は、36 N/mm2


さて、これらの「耐用年数」で、
設定されている年数というのが、以下の通り。


「短期」は、30年
「標準」は、65年
「長期」は、100年
「超長期」は、200年


これらは主に、コンクリートの劣化要因に対する耐久性を元に、割り出された数値。


この数値から読み取れるものは、
18 N/mm2 の強度のものならば、劣化因子に対して30年間の耐久性は持つ、ということ。
(物理的な衝撃や欠損などは、また別の話)


今や、最も低い配合でも 18N/mm2 です。
ということは、特に問題さえなければ、30年の耐久性を持つ構造物を造っている、ということ。
(物理的な衝撃や欠損などは、また別の話)

IMG_0881.jpg


さて、<30年後も健在が当たり前>という現実を踏まえて、
本筋の<品質基準強度>の話に戻りたいと思います。(つづく)


NR試験室 二見

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士