2021/01/07
【平面変更による負荷の増加・縦配管による圧送-5】
圧送負荷増大のポイント3。
それは、建物断面変更によるベント管の増加。
6階に上がってみると、今までの平面とは様子が違いました。
よくよく見てみると、5階までは同一の平面図。
6階からは、外壁面がセットバックしています。
それにより、ベント管が2ヵ所増えることになっていました。
以前にも触れましたが、「ベント管・90°」は、
1ヵ所当り、水平距離6mに換算されます。(土木学会示方書による)
それが2ヵ所あるので、プラス12m。
ここで、今までの配管長さを一旦、まとめておきます。
「上向き垂直管」約25m →水平換算(×3倍)で、約75m。
「ベント管」7ヵ所 →水平換算(×6m)で、約24m。
「6階の水平配管」15本 →水平距離(3m/本)で、約45m。
「フレキシブルホース」(5m+8m) →水平換算(×2倍)で、約23m。
他にも、地上部分では、
4B(インチ)管へ絞るための、テーパ管が2ヵ所あります。(6Bから5B。5Bから4B)
「テーパ管」2ヵ所 →水平換算(×3m)で、約6m。
これらを足し算して、水平に換算した距離を求めます。
75+24+45+23+6 = 173m (⁉)
あくまで机上の理論値でしかありませんが、この圧送距離...
実際、筒先でのスランプロスも、
目測ですがマイナス4~5㎝くらい。
丁寧に計算をしてみると、
それも納得の数字な気がしますね。
NR試験室 二見