2021/01/22
【粘性と流動性・重力式擁壁-5】
重力式擁壁など、台形の形状のものは、
型枠が逆ハンチの形状になることも多い。
そういった気泡の抜けにくい面には、
仕上げ面に、エアあばたなどが生じやすい。
そんな不具合の対策のひとつとして、
<気泡抜き取り具>『ピカコン』があります。
ただし、どんな事象にもいえることですが、
<これひとつでOK!>そんな万能な道具なんてありません。
過去の経験からいって、生コンの配合・調合によって、
『ピカコン』の効果は、随分変わっていた気がします。
以前、『ピカコン』を使ったことのある現場の、
コンクリート配合は、<高強度域>の<高流動コンクリート>
どうしたって、
単位水量が少なくて、粘性も高くなるところ...
そんなネットりした生コンクリートの場合、
中に含まれている気泡の動きも、一様ではありません。
・ピカコンしたのに、エアが出た!?
・ピカコン忘れたけれども、気づかない!?
・櫛が曲がっちゃったから、使いにくいんですよねぇ...
結局、効果があったのかどうかも分からないので、
使われなくなったような、かつての記憶がうっすらと甦りました。
NR試験室 二見