2021/01/26
【無筋コンクリート・重力式擁壁-6】
ここ最近、いくつかの現場で重力式擁壁を造っています。
どこの現場も、同じ配合で発注されていて、<21-8-40 BB>
「これ、なんか理由があるんですか?」
運転手さんに質問されたので、分かる範囲で回答しました。
まず、これらの重力式擁壁は、<無筋コンクリート>で造られています。
中に鉄筋が入っていない構造物だから、<無筋コンクリート>
「え、でも中に、鉄筋、入ってますよね?」
なかなか鋭い指摘。その視点が素晴らしい!
「あれは、型枠の組み立てや、
水抜き管を定位置に保持するための鉄筋ですね」
「<段取り筋>なんて呼ばれたりもして、
構造物とはみなされないんですよ」
他にも、打ち継ぎヵ所などに、差し筋も入れていますね。
だから、一応鉄筋は内包しているけれども、<無筋コンクリート>
<無筋コンクリート>の場合、
設計基準強度は18(N/㎜2)と仕様書で決められています。
重力式擁壁は、その重量で側圧に抵抗する仕組みなので、
そんなに強度は必要とされない、ということだと思いますよ。(つづく)
NR試験室 二見