長岡生コンクリート
ポータルサイト生コンでは随時生コンに関連する情報を生コンブログに載せて発信いたします。
その他、運営会社長岡生コンクリートからのお知らせなど、生コンブログをよろしくお願いします!

2021/01/29

【かぶりを確保・重力式擁壁-7】

【かぶりを確保・重力式擁壁-7】

<段取り筋>が入っていても、それは<無筋コンクリート>
主筋や、配力筋などが配置されていない<重力式擁壁>について。


では、<段取り筋>は主要構造物ではないから、
<かぶり厚さ>などを考慮しないでいいのか?


そんな質問を、以前、聞かれたことがあります。
答えは「否」


<段取り筋>とはいえ、
ほかの主筋・配力筋などと同じく鉄は鉄。


等しく、環境要因によって錆びるリスクは同等です。
極端な話、<結束線の端部>だって、かぶり厚さの対象内。


仕様書の中でも、
<内側に折り曲げる>ように指定されています。


それだけ、鉄の腐食によるコンクリートの劣化を、
極力抑えたい、ということですよね。

IMG_3493(1).jpg


ちなみに、<かぶり厚さ>とは、
コンクリート表面から、鉄筋までの最短距離のこと。


この距離が、確保されていればいるほど、
その構造物の耐用年数は延びると言われています。


アルカリ性のコンクリートが、鉄の酸化を防止する。
鉄筋コンクリートを長持ちさせる、大事な要素のひとつですね。(つづく)


NR試験室 二見

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士