長岡生コンクリート
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2015/11/02

「100年後も無くならない商売」前人未到の場所がある

    昔々のこと、大学の先生や各分野の専門家が集まって100年後も無くならない産業を議論し出た結果が生コンクリート業であろう、というエピソードは生コ ン・セメントに身を捧げる私たち業界人にとってはどこかで聞いたことのあるようなお話で、確かに生コンクリートはその鉄筋との相性が奇跡・運命的にぴった りということもあって、建設分野では圧倒的に使用されており、水の次と言われるほどの流通量を誇っています。

 全人類的に普及している材料であるだけに、圧倒的な定番としての不動の地位を確立しているものだから勢いなかなか変化のない業界となってしまう。それも 故ありで定番がおいそれとマイナーチェンジされても消費者は困るだろうしフルモデルチェンジなんかされた日には建設会社も戸惑ってしまうというもの。生コ ン産業始まって66年目になりますが、私たち生コン屋が提供しているものは基本的には65年前のものと大差はないし、周辺サービスは発展していくのですが 生コンそのものは基本ドロドロで時間が経つと固まってしまうという材料以上でも以下でもありません。

 そんな業界であることを理由に私たちは怠けてしまいました。インフラの重要基礎資材であることと担い手が中小零細企業であることを理由にカルテルを許さ れ、いつしかその制度は曲解され、顧客本位ではなく自分本位の運用がされてきた結果がピーク5000工場以上あった生コン工場が今では3400工場まで減 少しさらに減るだろうと言われている私たち生コン産業の現実です。

 何もしなくても生まれてくるニーズ・需要の上に完全にあぐらをかきつづけてきた結果私たちは社会要請やチャンスに対しての感覚を失ってしまいました。流 動性の希薄な現場では常に決まった会社が決まった生コン屋から決まったルートで購入をするためそのそこには業界特有の馴れ合いが生まれ全体最適化よりも 「変わらない」ことが優先され上意下達の産業構造の中で過剰な接待など馴れ合いの度合いは深化し、現代のように変化に富んだ多様性の時代に完全に取り残さ れてしまい、まるで絶海の孤島のように世間から白眼視される業界になってしまいました(いいすぎたかも汗)。

 時代が進めばそんな風に問題意識を持つ人たちは自然に現れ自然に連携するもんです。66年成熟期を迎える我が産業の中でもこうした変化は必然的に生まれ そこでイノベーションを起こすためのいろいろな試みが行われています。無理、なんて絶対に思わないで今一度業界の常識や当たり前を疑ってみる。そして、行 動に移してみる。その一つが「生コンにおける新しい市場の創造」です。

 1社ではできないことも、複数社集まって面で取り組めば必ずチャンスはある。リスクだって分散化することもできる。そんなGNN「元気な生コンネット ワーク」の第4回技術発表会、4年目の今年も生コン屋は元気に連携して社会に価値を発信します。水の次に流通する材料のポジティブな担い手がどのような思 いで事業に取り組んでいるか。建設関連の方々はもちろん、一般の方々にも楽しんでいただけるような、体系的なコンセプト押しの会を心がけたいと思います。

https://genki-namakon.net/topics/

 変化のない業界なんていって最初からあきらめずに、前人未到の場所を目指して力をあわせて駆け抜けたいです。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士