長岡生コンクリート
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2017/03/22

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「長岡さくら12年」 2個1・集約化・生コン

「長岡さくら12年」 2個1・集約化・生コン

本来生コンは、

水の次に流通する、

最重要インフラ基礎資材、

であるから、

電気・水道

などと同じように国営でも何ら不思議ではない。

セブンシスターズ、石油元売り企業がそうであるように、

海外では国を代表するようなメジャーと呼ばれる大企業が、

生コンを操業しているのが一般的。

HolcimやらCemexやらラファージュといった企業。

一方日本は特殊な産業形成をしてきた。

3,400といわれる生コン工場のその大半は、

中小企業

がそれぞれの地域で担い手となっている。

これもまた特殊だが日本ではこうした中小企業に、

大資本に対抗できるようにカルテルが認められる。

中小企業等協同組合法が法的根拠となっている。


全国200を超す生コン販売協同組合はそれぞれの地域で組合運営を行う。

担い手は中小企業が大半だからつまり、

中小企業のおやじ

の集まりだったりする。

70年産業いずれの工場も創業50年以上なんてざらであり、

それぞれの商圏の中で互いに多くの歴史(しがらみ)を持っている。

だから、

「あの時、あいつ(A工場)に〇〇されたことは、一生忘れない」

みたいなのが、星の数ほど全国に点在していることになる。


高度経済成長を経験し、

ピーク5000を超したといわれる生コン工場は、

バブル終焉、リーマンショック以降一気に数を減らすことになる。

そして今、人口半減社会に臨み、

生コン産業も市場サイズに適合したありかたを求められている。

つまり、さらなる間引き、ダウンサイジング。

生コン工場ではこれを、

2個1集約化

と呼んだりしている。

ただ、上述のバックグラウンドにより、

大資本の経済合理性・経営効率の追求

というわかりやすいメカニズムが働きづらいのが生コン産業の特徴。


僕の勤める長岡生コンの工場名は、

「長岡さくら工場」

と名乗っている。

ちょうど12年前、同じく伊豆の国市で操業していた、

伊豆さくら生コン

と、当社長岡生コンは2個1集約化を果たした。

ちょうど、彼岸明け、今の時期にスタートした2個1は、

現在までのところとても順調に推移している。

その後僕たちが所属している静岡県東部生コンクリート販売協同組合では、

2件の2個1集約化が実現している。

その先駆けとなった事例といっていい。


先方野村マテリアルプロダクツの社長であられた、

橋本政昭さんからの申し出によりスタートした。

当時僕は20代でとても不安の多い申し出だったことを記憶しているが、

今考えれば橋本さんからの申し出がなければ今の僕はなかっただろう。

2個1集約

生コン産業が今後も続くために必要不可欠なワードの一つ。

シナジーを生む、2個1集約。

僕と長岡生コンに素晴らしい経験を与えてくださった橋本さんは今月26日で引退する。

一時代を築いた人物がご自身の誕生日に生コン業界を勇退する。

世代は次世代(さくらは野村勝也社長)に引き継がれ、

僕たち世代は依存することなく、

自立した大人として今後の責任を担うことになる。


さくらが芽吹き始めるこの時期にはきっと毎年思い出すだろう。

長岡さくら12年で経験したことを僕は必ず活かしたい。

橋本さんと築いたこの経験はきっと生コン産業全体に役に立つ。

この時期はいつも多くの別れがあって、

悲しい気持ちに襲われるけど、

消えてなくなることではない。

僕や次世代の心に刻まれた経験は永遠に消えることなく、

今後の社会にきっと生かされていく。

橋本さん、お疲れさまでした。

必ず、生コン産業を、よりよい、夢のあるものにしていきます。

これからは、ビジネスではなく、実りある人生を、

ご一緒させていただきたいと思っています。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士