長岡生コンクリート
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2017/07/17

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「1.5時間の壁 生コン業界」 生コン・1.5時間・JIS

「1.5時間の壁 生コン業界」 生コン・1.5時間・JIS

限界


サーカスの動物たちは子供のころに調教されて、

限界をたたき込まれる。

だから大人になってから簡単に飛び越えられるような柵を、

はなから飛び越せられないと信じ切って超えようとしない。


半分冗談だ。


生コンはJISで1.5時間以内に荷卸しをすることが規定されている。

これは、

・調教師 → 規格

・動物たち → 生コン屋

とみることができると思う。


GNNワークショップではたびたび「1.5時間の壁」が取りざたされる。

暑中コンクリート35度ルールみたいなもんだ。

「最初から越えられないと思ってる」

そんな感じ。


大阪寝屋川コンクリートの山路さんら大阪の生コン業界は、

35℃を37℃、もっと先へ、

果敢に挑戦しようとしている。

(旭酒造「獺祭」の「2割3分その先へ」みたいだ)


35度のエビデンスに乏しい。

誰がきめたんや?

そんな感じ。

常識を疑うって大切だと思う。

例えば、

北海道も沖縄も1.5時間

一律に決める必要あるのかな?と。


さすがにJISを要求される製品の場合は難しいけれど、

それ以外のJISでまだ規定されていない製品に、

この1.5時間を当てはめるのはおろかな行為だと思う。

最初から限界を決めてしまうのはよくない。

子供たちの目のように無限の可能性に輝かせていた方がいい。


無理なもんは無理。

そういった考え方は内向きにエネルギーを消費することになる。

まるでじり貧の組合のように。

どうしても内へ内へとそのエネルギーを向けてしまう。

次第に考え方が小さく小さく他人のことが気になって気になって、

そんな風になってしまう。


・僕は昔伊豆から大阪まで透水性コンクリートを運んだことがある

・どこも練ってくれないので透水性コンクリートを伊豆から東京の浜松町まで運んだことがある

(よく山路さんが思い出話にうれしそうに話す)


いずれも事実だ。

ばかげたことだろうか?

ただ、実際、そのおかげでかけがえのない経験と仲間たちに出会えた。


限界を前提に生きるのと、

無限を前提に生きること。

どちらも同じ、生きる。

ただ、結果的な効果は、

内向きと外向きという真逆の結果として現れる。


内側の円で起きているコト。

他人がどうしても気になって仕方ない。

外側の無限に挑戦すること。

他人がどうというよりも、自分が何をできるかを自然に考えられるようになる。

すると、他人のことが気にならなくなる。

縁の中の限界のある分母を前提にしていないから、

光り輝く無限の実りを求めて走ることができるから。


1.5時間の壁。

人によってその意味合いはいろいろだと思う。

だけど、僕たち生コン業界は、今こそ、

1.5時間の壁をいろいろな意味で打破する時期に来ているのだと思う。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士