2020/04/05
【静岡】「段差があり、狭い土地で、1台で何役(ユンボ・ダンプ・ミキサー車)も!」フランス生まれのネコイラズ・出張
元祖「生コンでいいこと」はフランス生まれの憎い奴、ベルトコンベアー搭載型生コン車「ネコイラズ」見参!知ってる人は知っている。一輪車も、バケットも、ポンプでもない、新しい生コン打設の選択肢。出張も承ります!(報告、山口さん)
製造:生コンポータル、施工:平成建設
フランス生まれのネコイラズは求められればどこにでも!
有力建設会社平成建設の住宅基礎生コン打設風景。
写真右手からアニメ「寄生獣」のようにぬっと伸びている機械の先端に一輪車が設置してある。
なにこれ珍百景でも取り上げられてもいいような景色。
実はその機械の正体は、生コン車に搭載されているベルトコンベアだった。
シュートの先端からベルトコンベアを経由して生コンは自在に任意の場所に搬送される。
ベルトコンベアから一輪車に中継され捨てコン(型枠を組むための土台)が施工されている。
このアイディア。
平成建設の監督さんが何年か前に使って覚えていただいていたことで採用。
写真のように高低差があり、狭い土地で、同じ敷地内にユンボ・ダンプ・ミキサー車の配置が不可能だったための苦肉の策。
ネコイラズなら(今回はネコ:一輪車とコラボだけど)一台で全ての役割をこなすことができる。
狭くて段差のある特殊な現場にお役立ち。
フランス生まれの憎い奴!
ネコイラズは求められればどこにでも出張している。
出会いは15年前イタリア
ローマ「真実の口」に左手を突っ込もうと列に並んでいた時にそいつに出くわした。
生コン車からぬっと長い機会が伸びていた。
その先は建物の2階の開口部(窓とか)に入り込み、生コン(厳密にはモルタル)は高低差があるそこに搬送され普通に打設されていた(おそらく嵩上げモルタル)。
衝撃を受けた。
なんだこれは。
日本では見たことのない珍妙な生コン車。
もしこいつがあれば、当時も今も小口を大切にしている長岡生コンの生コン配送にとって協力な武器になるのではないか?
いつも段取りに困っている小規模の施工者さんたちにとって機会を提供することになるのではないか?
これまでに無い新しいものを標準にすることの難しさ
結果はこれまでのところ、「企画倒れ」となっている。
イタリアから帰ってきた僕はすぐに国内のあらゆる先にこの生コン車の導入について打診をした。
フランスのメーカー(Theam社)が作っていること。
そして、国内ではアムラックス(https://amurax.co.jp/index.html)という企業が代理業務を行なっていること。
フランス人フレッドが日本で普及活動に携わっていることなどが続々と知れた。
まだ、日本にない価値。
夢は広がる。
全方位で情報発信を始める。
この生コン車が小口を大切にしている生コン工場の標準の形になるんだ。
そして、15年が経過している。
まだ、導入実績は一台。
当社のみ。
孤軍奮闘が続いている。
今はまだ「企画倒れ」の状態。
これを失敗にするか成功にするかは、今辞めてしまうかまだ続けるかだけの話。
失敗とは自分たちが失敗と思った瞬間に事実として確定する。
もちろん、博打は打てない。
ただ、今回のように思い出してくれて重宝してくれる方もいる。
そして、情報が届いていないだけど、建設現場にはこの価値を必要としている多くの方々がいるはず。
1台で何役もできてしまう生コン車。
ネコ(一輪車)がいらないから、ネコイラズ。
今回平成建設さんに再び見出されたように。
「ネコイラズしかない!」という現場は少なからずあるはず。
思い返せばネコイラズは僕たち生コンポータルに情報発信や新規事業の難しさを身をもって教えてくれた恩人のような存在だ。
生コンポータルのキャラクター生コン車と言っていい。
ネコイラズ、ご要望に応じてどこにでも参ります!
生コンポータルはまだ諦めてはおりません!!
宮本充也