2020/04/15
【<放出>中に<投入>せよ!・生コン1年生_3】
サラサラサラとプラントの見取り図を描く。
「あくまでザックリとした概略図だけど、こんな感じ」
「何か分からない言葉はある?」一歩一歩確認。
「だいたい言葉通りなので、想像はつきます」
貯蔵ビン、計量、ミキサ、ホッパ、などなど。
「まぁ、今、実物を見てきた通りだし、今やってきたことだから難しくないね」
で、今作業していたのが、ミキサの上の層のここ。
ビンから材料が下りてきて、重さを計量するところがここ。
計り終わるとミキサに<放出>する。
で、放出完了と共に<練り混ぜ>がはじまる。
材料がどういう経路をくぐって、生コンが製造されていくのか。
その1つひとつを、指をさしながら伝えていく。
「この一連の過程の、<放出>のタイミングで、
こちらも「膨張材」を<投入>しているんだな。OK?」
「はい、分かりやすいです」
「で、大事なのがここ。<練り混ぜ時間>」
「このプラントのミキサは、通常のコンクリートだと30秒、練り混ぜる。
練り混ぜ時間は、ミキサによって違うことも知っているといいね」
その30秒のカウントスタートは、<投入完了>からはじまる。
その合図になっていたのが、中にあったパトライトとボタン。
「赤いのが、グルグル回ってて、ボタンを押すと止まったでしょ」
「あぁ、なるほど。そういうことだったんですね」
「こうやって、図になってると分かりやすいでしょ?
これを、言葉だけで説明しようとする人も多いんだけどねぇ...」
「自分にはそれを説明するだけの話術はない。(断言!)
だから、図を活用することにしているんだけど、どう?」
「なんとなく理解できました。ありがとうございます」
ほとんど一方的な説明になってしまったのは、致し方ない...
だけど、ザックリとした概要は伝わったようなのでひと安心。
生コン1年生。
まだまだ、覚えること、山ほどあるんだな...
NR試験室 二見