2019/05/09
「サーべランスも監査もタブレット1つあるだけ」前向きな生コン工場が目指す完全ペーパーレス
監査のイメージといえば大量のファイルを事前に会議室に並べておき監査員は指サックで仔細に書類の山と格闘する。ある日監査員は驚くことになる。何もない会議室のテーブルにタブレットが1つ置いてある。
テーブルにタブレットが1つ置いてある
品管監査などではテーブルに広げられる大量の書類が一般的。
認証機関はペーパーレスを認めている。
同社では次のマルテキ監査をタブレットとプロジェクタで行うと決意した。
紙である必要はない。
どこにも、「紙じゃなきゃだめ」とは書いてない。
時代の流れもペーパーレス。
ならば、やってみる。
同社はこうした新しい取り組みに常に前向きだ。
マイクロソフトのクラウドを利用して実現に向けて進んでいるという。
ものに対する信仰が強い人もいるはずだ。
実態のないものに対しての不安。
「紙じゃないとファイルが壊れたらどうするの?」
という指摘。
ただ、
・あづまコンクリートのエリアが水害に逢い書庫(倉庫)が流されるリスク(消失)
と、
・マイクロソフトのサーバー全てがミサイルで爆破されるリスク(消失)
どちらが高いか?
実際は、紙として保存している方が消失のリスクは高い。
もちろん、いろんな問題はある。
急速に発展したIT。
今を生きる社会人18歳〜70歳にとって、ここ数年のITの成長は人類史上稀に見る出来事だ。
監査員がタブレットの操作にどれだけついてこれるか。
逆に監査そのものが長時間になってしまうのではないか。
そんなに苦労してわざわざ電子化する理由はなんなのか。
紙に慣れている人に電子画面を強制するのに抵抗はないのか。
捺印などはどのようにするのか。
それでも、墨田さんや毛利専務は止まらない。
自分の立場〔IQC〕からですと、当社は少量多現場の工場であるため、作成する計画書が、他の工場に比較して非常に多いです。作成の流れとして、入力~印刷~押印~製本~封入~郵送となり、非常に手間暇かかります。その工程をPCにて一人で簡単に行えるため、各々の作業負担低減になることが大きく、本当に助かっています。生コン工場は閉鎖的な工場が多いと感じています。その中で新しい事に率先して取り組む事で、他の工場との差別化を図れると思います。
(墨田さんのコメント)
何が正解なんてやってみなけりゃわからない。
机上で唸ってても仕方ない。
「とりあえずやってみよう」
それでいいと思う。
あづまコンクリート工業のみなさんを見ていると、みんなとても楽しそうだ。
一般の仕事というイメージがない。
笑いがある。
本気がある。
完全ペーパーレス。
今後の取り組みから目が離せない。
生コンでいいこと。
宮本充也