長岡生コンクリート
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2016/05/06

「生コンとは」(2)少しでも輝けるように

「生コンとは」(2)少しでも輝けるように

生コンとセメントが混同されている我が国の現状をただすべく、

「生コンとは」

というブログを書くことを決意して気づいたのが、

「書きたいコトたくさんある」

ってこと。

さすがは「水の次に流通する材料」だけあって、

その裾野は非常に広い。


我が国における生コン産業は1949年11月15日

現在スカイツリーが屹立するあの場所で、

現在・東京エスオーシーの前身の企業が創業したことで知られる。

66年前に産声を上げ、高度経済成長を迎えピークには、

5000工場以上

日本列島にあったはずだが、現在は

3406工場

にまで数を減らしている。


生コンはとても特徴的な製品である。

一般にあまり知られていないが、

「1時間半以内に運ばなきゃどぼん」

になってしまう鉄のルールの下にある。

これは完成品ではない半製品という状態で工事をする時に使用され、

しかも、時を追うごとに性状が変化してしまう。

つまり、シンデレラのように使用期限が非常に短命。


このため、大量生産をしてストックしておくことができず、

「受注生産」

という非常に非常に面倒くさい製品となり、

勢い、日本全国津々浦々にその製品をつくる工場が配置される必要がある。

その意味ではアスファルトと似ている。


アスファルトと似て非なるところが、

「担い手の多くが中小零細企業」

というところ。

アスファルト生産工場はほぼほぼ大企業の傘下にある、

一方で主要構造物に用いられる生コンクリートの担い手は、

誤解を恐れずに言えば、「ふけばとぶ」ような存在。

この現状を踏まえ、1950年代から「国が許した協同販売」が全国各地で始まった。

200を超す協同組合が全国各地で運営されており、

僕の勤める工場も、静岡県東部生コンクリート協同組合に所属している。

そして、それら組合に所属しない工場も正確な数字は不明だがかなり多く存在する。


3406工場もの主に中小企業のドラマチックな面々が、

わが国ではそれぞれの地域で命かけて生コンつくってる。

とてもすごいことだと感じます。

星の数ほどの工場が自分の価値を発信し少しでも輝こうと必死です。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士