2019/09/12
【両手に20㎏、ちぎっては投げちぎっては投げ】
半年に1回、生コン工場では、「静荷重検査」を行う。
・「静荷重」とは何か?
・「静荷重」「動荷重」の違いは?
・荷重の単位は、「N(ニュートン)」もしくは「kgf」?
などという専門的な話は置いといて、
簡単にいうとこれは、「材料を計量するハカリ」の検査のこと。
生コン製造にとって、材料計量の精度は肝である。
いくら精密に量っても、そのハカリ自体に誤差があったら本末転倒。
という訳で半年に1回、「静荷重検査」を行うことになっている。
これも案の定、JISで規定されているから。
JIS Q1101
適合性評価-日本工業規格への適合性の認証-分野別認証指針(レディミクストコンクリート)
「A-4 設備の管理」で明示されている。
実物のハカリに対して、油圧で荷重を掛け、その数値の変化を見る。
検査員さんは無線でやり取りしながら、2人一組で作業を進めている。
これ、今でこそ油圧でやっているが、
昔は本物の分銅(重り)でやっていたそうだ。
プラントに登って、4tの荷重を実際に掛けていたという。
そのためには、天秤棒でテコを取り、半量・2t分の重りを乗せる。
2t分というと、20㎏の重りを100個ですよ...
これらを高い所まで運んで、天秤の片方に乗せる。
目盛りの数値をセットして、反対側に同じ100個を移動。
ここで、目盛りがズレると、もう一回反対側に戻して、量りなおしたそうで...
こういう話を耳にすると、テクノロジーの恩恵に預かっていることを痛感します。
技術の発展に感謝!
NR試験室 二見