2021/02/10
【ホームセンター配合・生コンの予約-2】
一般のお客さまからの要望で、0.6m3くらいの生コン。
しかし、当日予約で当日配送は、厳しい旨を伝えました。
生コンを一度も頼んだことがない人にとっては、
その辺りの事情に明るくないのも仕方がありません
<そうですか>、と承諾してくれたものの、
「今日のところは、手で練ります」とのこと(!?)
「大丈夫ですか?」
心配はするものの、生コンも車がなければ運びようもない...
次回もあるというので、所用を終えて、現地確認に行ってみると、
そこには、ホームセンターで購入された資材が山積みに。
その向こう側で、確かに、スコップの音がする。
ザッシュ...、ザッシュ...、ザッシュ......。
「こんにちは~。長岡生コンです。現地の確認に来ました」
すると、汗びっしょりの男性が、こちらに振り返る。
「あぁ、どうも...。これ...、思ってた以上に...、大変ですね...」
息も絶え絶え、言葉を返してくれました。
「今、どのくらい練りましたか?」
「いやまだ...、フネ2杯...、くらいです」
確かに、型枠の中には、
バケツ3杯分くらいの生コンが盛り上がっている。
「配合とか、大丈夫ですか?」
置いてある資材の量と、型枠が満杯になるサイズ感を見比べる。
(この資材量では、足りないんじゃないか?)
「袋に書いてある...、説明通りに...、混ぜてますよ......」
「ちょっと失礼」
砕石の袋に近づき、よく見てみる。
(あ、そういうことか!)
「これ、もしかして、面積で計算しましたか?」
「はい...。砂利 3、砂 2、セメント 1、で...、<1.1m2>...、練り上がるって......」
「そうなんですよ。そう書いてあるんですよね」(いったん言葉を受け取ります)
「でもこれ、厚みが5㎝ の計算なんですよ」
<ほらここ>と、袋の説明文を指し示す。
「...............」(お客さんの絶句)
実際の型枠で計画されている打設深さは15㎝。
「たぶん、計算が正しければ、
これの3倍は必要ってことですよね」と付け加える。
「やっぱりなぁ...!
なんか練ってても、少ないんじゃないかって感じていたんだよ~」
(つづく)