2018/03/22
「弱い生コン工場の選択肢2」
僕たちが選んだ、
・製品(技術)開発
その内容は、
生コンで ①早く終わる ②楽できる ③値引きされない ④クレームがない ⑤利益が生まれる ⑥雨など気象条件に左右されづらい
という「コト」。
僕たちのお客様である小規模建設事業者が喜んでくださること。
それを見つけてくる。
たまたまそれは15年の歴史に及ぶ事業。
透水性コンクリート
だった。
・水勾配がいらない→①早く終わる、②楽できる
・夕方から打てる(30分で終わる)→①、⑥
・他社にはない新技術→③、⑤
・表面が粗面でありひび割れや色むらが問題にならない→③、④
etc
最初からこの位置付けを理解していたわけではないけれど、
がむしゃらに進む道を探していて結果的に残っている事業というものは、
「生コンでいいこと」
の範囲にきちんと位置付けられている製品となっている。
それらは僕たちの個性である、
「小口のお客様にとっての価値」
をきちんと提供する製品だった。
弱い生コン工場である僕たちには最初から大きな投資ができないしチャレンジングでベンチャラスな事業を選択することはできない。
一か八かの意思決定は僕たち中小企業には向かないし、
取るべき選択肢とは思えない。
社員やその家族をそんな経営者の博打に付き合わせてはならない。
それが弱い生コン工場の責任だと思う。
結果的に「生コンでいいこと」を備えた透水性コンクリートがお客様のお役に立つことで事業として広がっていく。
自社顧客を中心に。
つまり、
既存市場×既存製品
から、
既存市場×新規製品
へのシフトが成功したということになった。
そして今僕たちが目指しているのは、
新規製品×新規市場
ものが、「生コン」というモノではなくて、
「生コンでいいこと」というコトであれば、
1時間30分の壁が簡単に飛び越えられることを知った。
生コンでその壁を飛び越えることは不可能。
けれど、「生コンでいいこと」というコトには羽が生えている。
自由に僕たちの制約条件1時間30分を俯瞰して飛び回る事ができる。
生コンの運命1時間30分を壊す事ができる。
その「コト」を1時間30分以外の市場で供給するためには2つの条件が必要となった。
・マーケティング(情報発信) ITの利用
・供給体制(生コン工場) GNNの利用
マーケティングに関してはここ24ヶ月と20日間程、
毎日欠かす事なく日に3本ほど僕たちの価値を発信し続けている(ブログ)。
いかに発信するものが「モノ」ではなく「コト」とはいえ、
実際にお客様の手に届く時には具体的な「モノ」出なければならないのだが、
もちろん当社長岡生コンから札幌のお客様にモノをお届けすることは叶わない。
そのためだけに札幌の生コン工場を新設するわけにもいかないし、
M&Aなんぞもってのほか。
そこで、7年以上の歴史を有する生コン工場アライアンス。
元気な生コンネットワークが機能する。
ご当地の生コン工場がその価値「コト」の供給に具体性「モノ」を付加することになる。
GNN×ITで僕たちの市場は1時間30分の外に生み出される。
振り返ってみれば非常に合理的な道のりだったように見えるが、
走っている最中は脇目も振らずがむしゃらに走っているだけ。
後からみれば
「ああ、この道を通って来たのだな」
と得心する事ができるが。
GNN×IT
今、見渡す限り誰もいない新しい市場で爆発的に成長をし始めた。
これは当社長岡生コンだけにしかできない事だろうか。
ほかの生コン工場には「個性」がないのだろうか。
決してそんなことはなく。
必ず1社1社絶対に持っている個性がある。
顧客に選ばれている理由
弱い生コン工場の選択肢
それはすなわち僕たち生コン産業が新しく生まれ変わる選択肢を意味しているように思う。
低迷する市場環境の中で、
1時間半という壁を飛び越える羽を持つ。
組合とか組合じゃないとか。
そんな議論には結論はでない。
今こそ僕たちにしかもっていない価値を見つめなおして。
その「コト」でもっともっと社会に貢献していこう。
弱い生コン工場の選択肢。
まだまだ弱い生コン工場の選択肢。
慎重にがむしゃらにこれからも走っていきたい。
宮本充也