2019/09/25
「どんどん真似してください」中国生コン視察団往訪(その2)

10倍速の成長の只中にある中国生コン視察団の生コンポータル往訪。生コンアップデートの共有は適時され、巨大なボリュームの中国生コンにも反映される可能性とは。その2。
新技術に国境はない
残渣式流動化処理土の原料。
「これは、なんですか?」
構内をぞろぞろ歩いては目に留まったもの全てに質問が飛ぶ。
「これは、なんですか?」
「これは?」
「なんのために使うのですか?」
質問攻め。
生コンポータル(長岡さくら工場)に実装されているあれもこれも彼らにとって新鮮にうつったようだ。
「すぐに導入したい」
「どうやったらできますか?」
視察団各位の熱心な姿勢を多少興奮しながらも通訳の李さんが僕に伝える。
写真左は李さんと構内で記念撮影。日本語が堪能で中国と日本のビジネスの架け橋になる仕事に誇りを感じているという。
執務スペースでは制御盤の説明に熱心に耳を傾ける(廣川さんにより説明されるプロセスの制御状況)。
どんどん模倣してください。どんどん真似してほしい。
つと冷静に考えてみるとわかる。
生コンポータルに実装されているアレもこれも、全ては模倣から始まっている。
その模倣は多くの施工者や地域社会に喜びを届けてきた。
「生コンでいいこと」
は施工者に届けられ、地域社会に届く。
それが、島国で終わっていいはずがない。
彼らと話していて深く理解したこと。
ぼくたちが作っているのはちっぽけな地域限定で流通すべきもんじゃない。
島国単品で終わるようなものでもない。
中国のような大国を始め世界中で広がるべき価値だ。
真似されるのが嫌?
リスク?
そんなちっぽけな利権にどれほどの価値があるだろう。
恐れ、相手を疑う前に、まずは共同を志向したい。
本質は国が変れども同じであるはずだ。
現代は全てのソフトウェア的な価値は瞬時にコピーされ世界中で普及する。
それは、生コンとて例外ではない。
(その3につづく)
宮本充也