2020/01/28
【静岡】「軽量コンクリート2種絶賛出荷中!」前向きな生コン工場の群像
生コンポータルでは透水性コンクリート普及の過程で全国の何事にも前向きな生コン工場250との関係性を構築してきた。特殊コンクリートの中でも最たるものといっていい「軽量コンクリート2種絶賛出荷中!」。
製造:長岡さくら工場、施工:稲村建設
軽量コンクリート2種ってなに?
普通生コンの密度およそ2.35。
つまり、1m3の生コンは2.35tということになる。
例えば今回のようなリニューアル(リノベーション)案件の場合この重さが問題になることがあるのだ。
今回採用された現場は浴室内の土間コンクリート回収。
構造計算の末通常の生コンで必要厚を確保すると「重すぎる」ということになる。
これは結構あるある。
その際に重宝するのが軽量コンクリートとなる。
計量コンクリートには1種と2種がある。
軽量コンクリート1種:1.85~1.90
軽量コンクリート2種:1.55~1.80
(出典:https://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/technology/technology04.html)
今回採用されたのは計量コンクリート2種。
仮に、1.55だった場合、1m3の生コンは1.55tにしかならない。
1m3あたり0.8t(800kg)も軽くなる。
実際現場で作業する人たちも「軽っ」とスコップを振るいながらそうこぼす。
軽いのだ。
だから、リニューアルした際に追加で構造物を設置しても大丈夫ってことになる。
ただ、口で言うほど簡単ではない軽量コンクリート2種。
これが滅法生コン工場泣かせなのだ。
まず、貯蔵ビンの確保、それも2個も!!必要となる。
通常の生コン工場では貯蔵ビンの数は限られている。
普段使わない材料を貯蔵するびんをなんと2個も確保しなければならない。
これだけでも大変だと言うのに異種混合を避けるためもともと入っていた材料を抜いて中を掃除しなければならない!!
めっちゃ大変なのだ。
なので基本的に生コン工場は「他当たってください」となる。
それだけ特殊な生コンの製造に「やります!」と二つ返事で答えられる生コン工場は数は少ないけれどあるにはある。
生コンポータルの1つの強みと言っていい。
そんな積極的な生コン工場とこの15年の透水性コンクリート(特殊コン)の歴史の中で数多く出会ってきた。
その数、250。
それはさらに増え続けている。
こうしたこれまでは埋れていただけど輝く生コン工場は新たな時代の新たなコンクリートを供給する供給インフラとすることができる。
テクノロジーは進化するだろう。
ただ、それらが適切に「製造」され、さらには「施工」されるインフラが整わない限りテクノロジーは埋もれるだけだ。
軽量コンクリート2種に象徴される生コン工場の積極性。
こうした生コン工場の群像がきっと産業を再生していくことだろう。
宮本充也