2020/02/13
「遅延剤対応30-18-25(N) 6時間」夜間出荷の舞台裏
生コンポータルを運営している伊豆の長岡生コンクリートでは夜間出荷を積極的に対応している。3年前現在地(伊豆の国市長岡1407-34)に移転後は工業団地に操業していることもあり大量打設にも対応可能。「遅延剤対応30-18-25(N) 6時間」について(報告池上さん)。
夜間出荷小ロットは遅延剤対応もしています
池上さんからグループメッセンジャーで共有された夜間出荷される生コン動画。
6時間経過した後も遅延剤が作用しているためフレッシュ性状は保たれている。
夜間出荷の舞台裏
夜間・祝祭日出荷します!
とはいえ、日中・平日の出荷ほど簡単ではない。
それは誰もがお分かりの通りだと思う。
もちろん「顧客との打ち合わせの末きちんと合意が得られたら」という条件付きだが、今回のような遅延剤対応をすることもある。
夜中に1m3でも出荷したらその後には洗浄という作業がついてくる。
たった1m3だとしても生コンの飛沫はあらゆるところに付着してそのままにしていればもちろんそれらは硬化してしまう。
だから、洗わなければならない。
夜中に洗うぞの作業は孤独だし危険だ。
だから、なるべく夜中には製造したくないのが本音だ。
その時に大活躍が、遅延剤。
水和反応を任意の時間停止させることができる化学混和剤。
これによって夜間出荷が予定されているその日の終業時。
最終バッチで必要量生コンを遅延剤入りで製造する。
例えば17時に製造すれば今回のように6時間経過した23時でもフレッシュ正常が維持されている。
その23時に緊急工事など夜間現場にこの生コンが届けられる。
現場もハッピー、生コン工場もハッピー。
そんなテクノロジー。
夜間出荷はあらゆる面で消耗しがちだがこうしたテックを用いることでその消耗を軽減することができる。
今回紹介したのは伊豆の生コン工場で運用されている夜間出荷の舞台裏。
宮本充也