2019/08/21
【半径×半径×円周率(3もしくは3.14)】
某ゼネコン現場。
地中杭の現場は、打設の途中に30分ほどの「ケーシング(大きな鋼管)」を抜く作業を挟む。
勿論、その間は、生コン車の出荷を止める。
今回も9台打ち終わって、一旦停止。
30分経過するも、まだまだ抜き終わってない...
いつもより時間がかかっている模様。
そうして、打設の再開。
追加注文は、7台である。
1台、2台、3台...順調に打設は続くかと思いきや...
あらあら、ちょっと生コン車が途切れたぞ⁉
「うぉ~い、生コン屋ぁ!」
「来ねえぞぉ!!」
「今日は3回も抜くんだからなぁ!!!」
この職長、少しでも途切れると脊髄反社的に声を上げる。
「もうそこまで来てますよ~」
こんな時、GPSは役に立つ。
夏の伊豆半島。道路事情も少しは考慮してほしい。
打設終盤。
3回目のケーシング作業に移ったタイミング。
「じゃああと4台お願いします」
「満載(4m3)ですか?」
「えっと、じゃあ3.5m3でお願いします」
「いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ。前回7m3余らせたんですよ」
現場の担当者では話も通らない。
主任の監督へと直訴すると、
「分かりました。じゃあとりあえず3台まで出してください。もう一度計算させます」
さすが主任。対応に慣れている。新人監督に面積・体積の求め方をレクチャー。
15分後。
「4台目どうします?」
「あ、やっぱいいです。もしかしたら足りるかも」
↓
↓
↓
さらに30分後、「打設終了~!」
職長が大声で報せる。
「運転手さん、残コンどのくらいですか?」
「う~ん、0.2~0.3かな。0.5もないよ」
「再計算して良かったです!」
監督へのひと声掛けで、1台分の残コンが抑制できた。
材料・時間・お金、そして、モチベーション。
関係者すべての貴重な資源を節約できたことに感謝!
NR試験室 二見