2019/12/10
【3・6・9、ニコラ・テスラも好んだ数字】
「それ、何本取るか決まってんの?」
運転手さんからの質問は、いつも良いきっかけをもらえる。
勝手に感じている<あたりまえ>を振り返ることができるので、ありがたい!
今回の質問は、現場代行試験で採取してくる供試体(テストピース)の本数について。
「これはですね、基本 6本です」
1週・4週で強度試験を行う。3本で1セットなので 6本。
「ただ、3本の時も、稀にあります」
JISで強度保証しているのは、28日後の強度「4週強度」
この時の強度が、目標をクリアしていれば合格となる。(JIS A 5308 レディーミクストコンクリートより)
でも4週後まで、そのコンクリートが健全なのかどうか分からないのは、正直不安が残るところ...
その健全性確認の意味も含めて、7日後の「1週強度」を目安として取っています。
1週でこのくらい出ていれば、4週ではこれくらい出ていますよ、という予測がつく。
「ただ、うち(NR)で多いのは、9本です」
住宅基礎など、型枠の脱型をする(した)根拠として欲しいのが、3日後もしくは4日後の強度。
(5N/m3以上の強度が発現していれば問題ないと、一般的にいわれている)
これらの諸条件を合わせた上で、あとは、発注者さん次第。
採取する本数によって金額も変わるので、監督さんも予算とにらめっこしながら決めてるとか...
さて、以前 土木の現場で、供試体を21本取ったことがあります。
その内訳はというと...
・3日強度(現場水中養生)
・7日強度(現場水中養生)
・7日強度(標準養生)
・28日強度(現場水中養生)
・28日強度(標準養生)
・予備 1
・予備 2
トンネル工事の試験施工区間。
思い出すだけで、ひえ~!となる本数だった。
NR試験室 二見