2021/01/10
「スランプ当てたら5,000円相当の商品券プレゼント」白石建設
取引先顧客をコミュニティ化する天才は岡山県岡山市に操業する白石建設(生コン製造)。公式LINEで一輪車に入った生コンをスコップでかき混ぜる動画を公開し「スランプ当てたら5,000円相当の商品券プレゼント」お年玉企画。これ、素晴らしい。当社も、参考にしたい。
的確にスランプを当てられるようになってもらう
https://timeline.line.me/post/_dQIPhN6l0LEzN1J0E0gCCwUlinM-uxKNEFfxVE0/1160998608610053230
岡山県岡山市の生コン製造・白石建設のLINEアカウントが熱い。
お正月お年玉プレゼント企画として、動画の生コンクリートのスランプ値を当てたら5,000円相当の商品券プレゼント、というもの。
スランプ試験(スランプしけん、Concrete Slump Test)とは、凝固前の生コンクリート(生コン)の流動性を示す値であるスランプ (slump)、スランプ値を求める試験のこと。スランプの値が大きくなるほど流動性の高い生コンクリートである。スランプ試験によって求められ、単位はcmで表す。スランプはコンクリート打設作業の難易と効率、ワーカビリティー(workability) を調べる指標になる。(出典:Wikipedia)
もちろん、クイズとしてもとても楽しいものであるものの、本当にすごいのはさりげなく顧客に生コンに関する知識を習得してもらえるよう仕組まれていること。
そして、こちらもさりげなく、顧客を白石建設のコミュニティにいつの間にか巻き込んでいること。
生コン製造者ならわかってもらえると思う。
実際の現場とのやり取りでああだこうだやりとりがされるもの。
スランプ。
「かたい」だの、「やわらかい」だの、顧客施工者は生コン製造者に好き放題(笑)注文をつける。
その、スランプ。
実にあやふやなものであって、本当にスランプ通りかどうかというよりも、施工者の都合で勝手にかたいやわらかいを言っている節があるのだ。
「これじゃ、施工するのに硬いから、硬い」
と、
「実際にスランプ試験を行なって所定のスランプ値(例えば18cm)に達していないから、硬い」
とは、似て非なるもの。
一方は主観的なものであり、もう一方は客観的・定量的なものとなる。
その、製造者と施工者のギクシャクの種、「スランプ」に関する顧客の眼を肥やそうとするこの取り組み。
素晴らしいと言わざるを得ない。
自然と顧客施工者はスランプに関する適切な目を養うことができる。
結果、生コン工場に主観的で一方的なクレームをぶつけることがなくなる笑。
新年お年玉企画 発表致します。
正解は20.0㎝でした。
ただし、このコンクリートをお客様に届ける際、24-18-20N と伝票に記載されます。18㎝±2.5㎝が合格範囲です。
このように様々な不確定な条件が重なりスランプは範囲を持っております。なので皆さん注文の際十分誤差を念頭に発注してください!
そして今回の正解者は
17.5〜22.5㎝の範囲内のかたとなります。
正解者には順次アメックスカード商品券5000円進呈させて戴きます。
(白石建設公式LINEアカウントから引用)
そして僕もちゃっかり回答し正解したので5,000円相当分商品券をゲットした笑。
見た目、結構硬そうに見えたためか、15cmという答えが結構散見される。
ここからも、いかに顧客施工者はその生コンを固め固めに目視しているかがわかる。
これは、うち(長岡生コンクリート)もLINEでやってみる価値あり?!
生コンポータルでは自社生コン顧客施工者向けに毎日LINEで翌日の配車状況をお知らせしている。
毎度毎度の配車の状況にアクセントをつける意味でも白石建設を倣って(パクって)スランプ当てクイズを出したら結構喜んでいただけそうだ。
施工者とはいえ、生コンについてはそれほど深い知識を有しているというわけではない。
こうしたレクレーションをきっかけに生コンのことを少しでも知ってもらうことができれば。
そうなれば、きっとより良質なコンクリート構造物が増え人々の暮らしもより良くなっていくだろう。
「スランプ当てたら5,000円相当の商品券プレゼント」
自然とコミュニティに巻き込んで、自然と生コンに関する知識を深めていただけるこんな企画。
地元になくてはならない生コン屋さんだからこそ。
もっともっと果敢にこうした挑戦をしていけば、「生コンをもっと身近に」することができるだろう。
生コンがもっと身近になりさえすれば、もっと世界はより良くなる。
宮本充也