長岡生コンクリート
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2019/11/09

【想定外を予測せよ!―水中不分離性コンクリート5】

【想定外を予測せよ!―水中不分離性コンクリート5】

「水中不分離性コンクリート」も無事(?)終了。

予想以上に手こずる顛末となった。

混和剤(セッター)の後添加作業、洗浄、消泡剤などは、
概ね予定していた通りの流れで推移できた!

問題というのは大抵、予測の外から訪れる。
2台目のセッターを撹拌中、それは突然やってきた。

100ℓの大型ポリバケツに水を8割。
そこに粉体を溶かし入れ、ハンドミキサーで撹拌。

ブゥン ブゥン ブゥン、バキッ⁉
明らかに何かが割れた音がした後、足元にどんどんと白濁液が拡がっていく。

バケツの割れ目から、満々だったセッターが次々と流れ落ちる。
さすが自己充填性が売りの水中不分離剤、その流れを留める術は見当たらない。

「このバケツはもうダメだ~!」
相方と2人で、とりあえず他所へと運びながらもセッターはこぼれ続ける。

そんな矢先に「うぉっ!」
長靴ごと右足が排水トラップにっ!

「なんてこったい」などと言ってる間もなく、
ぐしょぐしょな足のまま代わりのセッターを混ぜる。ブゥン ブゥン ブゥン...

どんなトラブルでも出荷は待ってくれない。
そもそも、そんなことになってるなんて、気付いてる人は少ない...

3台目まで出荷して、ようやくひと息。
どうやら現場が進んでないらしい。

聞いてみると、何のことはない。
型枠準備がまだ不完全で、手直しをしている模様。

結局、打設開始は随分経ってから。
「遅れて行ったのに、現場で1時間も待たされたよ~」運転手さんもぼやく。

IMG_8618.jpg

滑り出し好調とは行かないまでも、出荷は進み、日も傾いてきた。
「17台目で4m3、出し切りで~す」「よっしゃ!あと1台だ」

出し切りならば、機材の撤収も始められる。
ミキサーやバケツ、ホース、ポンプなど、もろもろ洗っていると...

出荷さんから最新情報が知らされる。
「残コン2m3くらい戻ってくるみたいで~す!」

「え~っ、出し切りで取り切ってくれるんじゃなかったの?」
「2m3ったら、半分残ってんじゃ~ん!」
「こんなん、どうやって処分する?」

始まりから終わりまで、想定外づくしな一日...それ以外にも

・あ、もう役所が来ちゃいました!
・TP採取の写真は撮っていませんか?
・じゃ、ランチ行ってきま~す!

などなど、枚挙に暇はないが、極めつけはこれ!
「次回は 11/19 でお願いしますね」

えっ、もう一回やるの、これ...?
予測できないからこその想定外。いつも楽しませてもらっております!

NR試験室 二見

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士