2019/10/12
「生コン・建設関係者の受講も少なくない」第7期未来経営塾入塾希望者募集開始

生コン・建設関係者の受講も少なくない未来経営塾とは、ユニクロを始め多くの一流企業の上場を支援され今も社外役員を務める安本隆晴先生を塾長とする10か年限定の経営塾。いよいよ残り4か年となる7期受講生募集が始まった。
https://miraikeieijyuku.com/2019/10/10/7th-preseminar/
生コンも、建設も、経営。
ユニクロ、アスクルなど多数の一流企業を支援している安本隆晴先生が塾長を務める未来経営塾。
受講生の中にはセメント新聞社の猪熊夏子専務や、老舗壁材メーカーフッコーの杉山成明副社長の姿もある。
7回生募集の説明会は2020年1月28日(火)14:30〜(https://miraikeieijyuku.com/2019/10/10/7th-preseminar/)。塾生の中には上場を果たした企業や至近上場準備中の経営者も少なくなく、そのコミュニティに所属しているだけでも得るものは大きい。
自前の流通を作れ。
安本先生との出会いは僕がまだ経営者としてやりたいことが明確ではなかった10年以上も前に遡る。
当時小規模な私塾の体裁をとっていた経営塾で安本先生に出会った。
不定期で開催される経営塾。
当時から安本先生が一方的に話すスタイルではない。
毎回出される課題に対して塾生が主体的に取り組み、その内容を塾生と先生の前で発表する、議論主体の経営塾。
とある回のテーマが僕の経営者人生を大きく変え、現在明確になっている「やりたいこと」に繋がった。
「3年で売り上げ・利益を100倍にする経営計画」
それまで考えたこともなかったこと。
先生の意図するところは思考実験を体験してもらうこと。
乱暴な経営計画を考えて実行に移させることではなく、それまで考えもしなかったことを経験することでなんらかのブレイクスルーを体験してもらいたいということ。
後にそのことに気づかされた。
1ヶ月実業をこなしながら持っていた答え。
要約すると、
「自社の商材権利を大手商社にかずける。」
冷静に考えて自社にはとても短期間に売り上げ・利益を100倍にする力がない。
だから、それを持ってそうな大手商社にそのまんまお願いしちゃう。
そんな発想だった。
「で、宮本君と宮本君の会社の役割は何? 要らないんじゃない?最初は契約で守られるかもしれないけど、そのうち『おつかれさまでした』って追い出されちゃうよ」
プレゼンの最中に怒気を孕んだ先生の鋭いツッコミ。
「宮本君。どれだけ時間がかかっても『自前の流通』を作る努力をしなさい」
どこかの出来上がった流通(大手商社)に頼らない。
どんなに時間がかかってもいい。
自分たちが実際足を使って作り出す流通を用いて自社の製品の信を市場に問うのであれば、僕たち(長岡生コンクリート)が社会に貢献するための必然性がある。
教える、教えられる。ではなく、支え合う。
何か経営上の近道や秘策のようなものを教えてもらうような場ではない。
ただでさえ実業でクソ忙しい経営者諸氏に容赦なく渡される課題。
それらは実に地味で地道なとことん実業に関わる内容。
会計、組織体型、労務、理念、企業統治、人事etc。
どれもこれも、基礎的な内容。
一発逆転や一獲千金なものはひたすら無い。
経営者として必要な要件の基礎をとことん問う内容の宿題。
実業に沿ったそれぞれの答え(20分程度の発表とディスカッション)は塾生と先生の容赦ない指摘を受ける。
甘かったことに気づかされる。
誰も教えてくれない。
自分で気づくしかない。
ただ、いつか気づく。
周りがみんな支えてくれる。
そして、自分も仲間を支えている。
先月1期生のOB会で気づいたこと。
もう、あの学び舎から6年もの歳月が経つことになる。
卒塾生にはオブザーバー参加ができる制度もあり、来期で7期を数える1期10名程度の学び舎はコミュニティを形成している。
企業間連携も枚挙にいとまがない。
志ある経営者同士の共感が実際に社会に変革を起こしている。
6年前共に学んだ仲間たちとのOB会。
その内の3人は上場直前の忙しくも充実した日々を送っていた。
もちろん、上場だけがテーマじゃない。
そこにいた全ての仲間たちはそれぞれの分野で最高に活躍をしていた。
そして、僕は?
僕が考える経営とは。
思いや使命感、譲れない何かを形にするためのスキルだと思う。
分野はいろいろあるけれど、経営の底流に流れているものにはいくつかの共通項がある。
その共通項を未来経営塾というコミュニティを通じて自分の力で気づく。
先生と出会ってこの10年、何度も何度もその本質を繰り返し考え続けてきた。
もちろん、未だにその本質は見えてこないのだけれど、10年前先生に指摘された「自前の流通」らしきものの前兆は見えてきた実感がある。
透水性コンクリートという具体的な技術を駆使して200年前の何にも覆われていなかった大地を再生する。
その具体的流通として全国の生コン工場や施工者を再定義する。
既存産業ヒエラルキーでは絶対に果たせないこと。
ものづくりのラストマイルで活躍する人たちにきちんと光が届き能動的に活躍できる産業構造(流通脈)。
流通(産業構造)にイノベーションを起こしたい。
これは、教えられて出来上がるものじゃない。
何度も何度も繰り返し思考実験を行い、実業で関わる人たちやコミュニティの仲間たちに支えられた実践を通して出来上がるものだ。
生コンも、建設も、経営。
社会の役に立つ技術も、そこに充実する人たちの想いも、それらは適切な「経営」という文脈に乗ってこそ力を発揮する。
未来経営塾は日々の地道で孤独な経営実務に奮闘している経営者にとって光の当たる場所であることは間違いない。
本気の経営者の募集を塾生一同心よりお待ちしております。
宮本充也