2019/11/29
【カンタブ一箱 ¥11,000(12パック入り)】
「カンタブ、取りますか?」
「やるやる、やるよ~!おかしいなぁ...予約の時、言っといたんだけどねぇ、聞いてない?」
「いえいえ、一応確認しているだけです。直前で変わったりもしますから」
現場代行試験に行くと、塩化物量試験(カンタブ)をやる現場と、やらない現場がある。
その違いは何か?
目安としては、その構造体に鉄筋が入っているか、入っていないか。(であることが多い)
建築の現場では、ほぼほぼ、カンタブを取る。
土木の現場だと、重力式擁壁など「無筋コンクリート」だと、取らなかったりする。
やはり、塩分濃度が高いと、内部の鉄筋に良い影響を及ぼさない。
鉄筋が錆びると、その体積は膨張し、コンクリートを破壊することもある。
ただ、監督によっては、
「一応、取っとくか」
「とりあえず取っとくか」
「分からないから取っとくか」という人が割と多い。
「え、鉄筋入ってないですよね?」と問い返すと、
「セパも鉄だし」
「この間も取ったし」
「取らないよりは取っときゃ間違いないでしょ」などと言われる。
塩化物試験(カンタブ)をやっても、大して作業が増える訳ではない。
代行試験上、まったく問題はないのだが、基準が曖昧なのが気になる...
カンタブ試験が終了するまでには、少々待ち時間が発生する。
その時間、監督からいろんな話を耳にすることができるので面白い。
監督「カンタブってさぁ、滅多に外れることないよね」
試験室「はい、今までやった中で、一回も外れたことないですね」
試験室「だいたい 0.01~0.06㎏/m3くらいですかね。それ以上、上がったもの見たことないですよ」
監督「でもね、俺、昔、この目盛りが振りきれたことあるんだよね...」
え...マジっすか?
「知りたい?」「知りたい!」
知りたい?
知りたくない?(つづく、かも)
NR試験室 二見