2020/02/13
【脊髄クラッシャー・舗装コン 曲げ4.5】
世の中には「重いもの」と「重そうなもの」がある。
またその中には、人が「持てるもの」と「持てそうなもの」がある。
これをマトリクス化して、一番厄介なものはどれか。
・重くても、持てそうなもの?(→別の方法を考えます)
・重くて、持てそうにないもの?(→何か作戦を構じます)
・重そうで、持てないもの?(→一旦、策を練ります)
私的には、この「重そうだけど、持てそうなもの」が一番タチが悪い。
そしてその代表格が、この供試体「舗装コンクリート・曲げ4.5」
供試体サイズが、
150㎜×150㎜×530㎜ ⁉
鋼製型枠の重さだけで、いったい何キロあるんだ?
試みに測ってみると、何と 29.1㎏ ⁉
(重たい!持ってくるだけで重労働×3体)
さらに、これに生コンが詰まる。
脱型後の供試体を、試みに測ってみると、28.8㎏ ⁉
(重たい!脱型するだけで重労働×3体)
この供試体を試験機に設置する時が、また危険。
不自然な姿勢で、この重量物をセット。
これは身体を壊してもおかしくない行為...
仕事でなければ、真っ先に遠慮したい試験である。
この「曲げ強度試験用供試体の作り方」
JIS A1132で規定されている。(1963制定)
60年近い年月、この供試体が生コン工場試験員によって作られてきた。
はたしてこいつが、どれだけの人間の腰を潰してきたのだろうかしらん...
そろそろ他の代替策、発案してもらえませんか。
あぁ、腰に違和感がやってくる...
NR試験室 二見