2017/09/24
「災害に対して何ができるかを考える」 生コン・BCP・防災・減災
本年(2017年11月18日(土))に開催予定の生コン4団体共催プログラムにおいても、糸魚川の事例をはじめ生コン産業の各自治体との災害防止協定や、有事の際の貢献の事例紹介を多く予定している
生コン4団体共催プログラム → https://genki-namakon.net/information/info/4.html
糸魚川の火災で一躍話題となった。
生コン工場の災害時の貢献。
水利
生コン車は大型で概ね5㎥、
小型でも2㎥以上の、
大容積をもつドラムを背負っている。
これが生コンだけを運ぶだけじゃもったいない。
地震災害と対で懸念される火災被害。
特に近年は住宅地が密集しており、
大型車両の乗り入れが制限されるような地域も多い。
そんな中で全国に3,000拠点以上ともいわれる生コン工場。
漫然と生コンを製造するだけでいいはずがあるまい。
生コンブログの始まりである。
現在静岡県下で災害防止協定が流行っている。
僕たちの生コン工場が所属している組合。
静岡県東部生コンクリート販売協同組合(理事長志村栄一氏)
地元消防本部(駿東・伊豆)と災害防止協定を調印することが決まった。
快挙である。
この生コンブログ。
いろいろな目的を寄せて毎日3本以上発信している。
その大きな目的の一つに、
社会的認知
がある。
世間一般からすれば生コンてなに?な感じだろうと思う。
セメントとどうちがうの?
あーあー、あのくるくる回るトラックのこと?
みたいな。
産業の歴史は70年に及ぶ。
その70年を僕たちは僕たちの価値を内向きにしか発信してこなかった。
社会一般に僕たちの価値を発信しなかった結果、
労働力不足、
3Kのイメージ、
生コンを職業に選ぼうという若者がいない状態となった。
これは僕たちの責任である。
一方、水の次に流通する材料。
僕たちの供給してきたコンクリートストックは100億立方メートル。
日本経済の繁栄の基礎をつかさどっている。
非常に大きな意義のある仕事でもある。
ただ、情報革命以降のこの時代。
知られなければ存在していない事と同じ。
せっかくの価値ある仕事も適正に理解されないがために、
業界の地位がますます低迷しているように感じる。
減災、そして防災。
このワードについて僕たちの果たすべき役割は大きい。
本年(2017年11月18日(土))に開催予定の生コン4団体共催プログラムにおいても、糸魚川の事例をはじめ生コン産業の各自治体との災害防止協定や、有事の際の貢献の事例紹介を多く予定している
生コン4団体共催プログラム → https://genki-namakon.net/information/info/4.html
いつ起こってもおかしくない。
それが災害。
建設業が世間でどのようなイメージを持たれているだろうか。
見ての通り僕たちは大きな車両や重機を活用して、
大きな構造物をつくったり取り壊したり撤去したりしている。
災害の時に、
1クリックで緊急物資が届くだろうか?
届けるのは確実に現実の物流。
その基礎となる物流インフラ(道路や鉄道など)。
その建設、復旧は僕たち建設業の仕事。
ものの価値からことの価値に変遷した現代。
ものの価値の相対的地位が下がっている。
VRやARが登場し、
ますますリアルの相対的価値は下がているかのようにみえる。
そして、それらはすべてまやかしであること。
災害
成熟しきったかのように見える現代社会において、
いつ起きるかしれない災害に対しての備え。
災害に対して何ができるかを考える。
僕たち建設業に身を置くすべての人の在り方。
かくいう僕たち長岡生コンも、
BCP → Business Continue Program
の策定を終えた。
有事の際にビジネスに断絶を起こすことなく、
貢献できるための体制づくりをしてある。
日本全国に3,000といわれる生コン工場。
災害の際には水利を提供し、
車両に取り付けられた無線は通信を提供。
工場敷地は避難所としても利用され、
インフラ復旧のための基礎資材を供給する。
その価値が知られず。
社会・経済での地位を失ったら日本はどうなるか?
そのくらいの危機感をもって、
生コン工場を操業していきたいと思う。
生コンの可能性はまだまだ無限大だ。