2017/05/08
「アクシデントに対する耐力」 連携・GNN・トラブル・アクシデント
生コンブログだ。
体言止めから始めたくなる気分なのだ。
言い切りたくなるくらい、
生コンブログの始まりである。
コンクリート混和剤が塗装を溶かす?!
初めて聞いた話だが、
これは実際に当社長岡生コンで発生したこと。
コンクリート混和材が塗料を溶かす(だめにする)
具体的に書くとそういうこと。
つまり、トラブル発生、ってやつ。
(※現在塗料メーカー、混和剤メーカーに問い合わせ原因究明中)
生コンプラントに限らず、
中小企業は常に想定外のアクシデントに翻弄されている存在ではないだろうか?
「え?そんなん聞いたことないよ!」
みたいなアクシデントがひとたび起きると、
膨大な経営資源がそこに取られて平常運用が止まる。
復旧に物心両面で消耗が激しい。
中小企業あるあるだと思う。
中小企業はその名が示す通り、
小さい
だから、単一企業として経験できる情報量も限定的だ。
例えば今回のような話。
「漏れたコンクリート混和材が塗料を溶かしてます!」
みたいなアクシデント。
当社長岡生コンにとっては聞いたことない事件。
それは従業員数10~20名程度の事業所が、
50年程度操業した結果得られた経験からみて、
「聞いたことがない」
アクシデントとなる。
何事もはじめてのアクシデントは怖いのでそのたびに翻弄される。
中小企業のバッファーは小さい。
そんな風に表現することができるだろう。
そんな中小企業としての生コン工場が全国に3,400工場ある。
それらどの企業も当社とさほど業容の変わらない運営をしている。
当然彼らの経験としたところで当社とさほど変わらない経験規模。
いちいちのアクシデントに翻弄されている企業が、
3,400
あるという見方ができる。
情報的に不利な中小企業が全国に散在しているとみることができる。
なんともありのように小さくて非力な存在なのだろうか。
とみることもできる。
事実中小企業はその規模の小ささがゆえに大きなアクシデントに対する耐力が小さい。
一たび経営危機に瀕すると企業の根幹が揺らぎかねない。
全国100社の生コンアライアンスに寄せる思いは人それぞれあると思う。
僕がGNNに寄せる思いは、
「単独1社では経験できないことを疑似的に経験できる」
というのが一つの価値だと思う。
当社長岡生コンで起きたとあるアクシデントは、
もしかしたらどこか全く別の地域の生コン工場で経験済みで、
その問題解決策までもが実は存在しているかもしれない。
未知の疑似的経験プラットフォーム
言葉にするとなかなか表現が難しい。
大企業ともなればバッファーは豊富だ。
だからそのまま信用力となって、
市場も大企業を選択することになる。
99.7%といわれる中小企業が、
同一市場で大企業と伍していくための手段の一つ。
それが、GNNのような他地区同業者の連携にあると思う。
その連携が有機的に機能していけば、
アクシデントはアクシデントではなく、
既往のトラブルとして解決されていく。
つまり、貴重な経営資源を流失させることなく、
経営のかじ取りができるようになる。
強く柔軟な連携
このことが立場的に不利な中小企業にとってどれほど価値があるか。
そしてその実践が生コン業に限らず、
全国の埋もれるリソースとしての中小企業に波及していくのなら、
低迷を続ける日本経済に新しい活力が産出されるはずだ。