長岡生コンクリート
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2017/03/17

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「競争・強制・義務で人は動かない」 GNN・オープンイノベーション・共感・暑中コン

「競争・強制・義務で人は動かない」 GNN・オープンイノベーション・共感・暑中コン

僕が生まれた1978年生まれが端境期ではなかろうか。

国は貧しく、

「金持ちになりたい」

とか、

「白米をおなか一杯食べたい」

みたいなのが仕事の動機付けだったのは、

1978年以前に生まれた人たちにとってあることのようだ。

だから、先輩から言われたことは絶対。

「1歳下は虫けら同然」

それこそ先輩が言うことに逆らったらおまんま食い上げ、

みたいなことになるからそりゃみんな必死で従った。

そして、現在はどうか?

核家族化、少子高齢化、世界有数の経済大国...

こうした時代の趨勢は、1978年以降に生まれた人たちのパラダイムを変えた。

「餓死することはないでしょ?」

「先輩、めんどくさいっす」

会社に切られてもとりあえず食ってけるし、

あんまりうるさいこと言われるくらいなら仕事辞めます。

それが、現代の若手の在り方だと思う。

そして、僕はそれが本来の人間らしい姿勢なのではないかと思うことがある。


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※AIJ近畿支部共催・GNN第19回技術勉強会 in 大阪 壇上に立つ寝屋川コンクリート山路さん


GNNは年会費無料・入会費無料。

特段会員に対する義務などはない。

強制とか競争とかもない。

つまらない勉強会への無理やりの動員もない。

ゲゲゲの鬼太郎的な団体である(笑)


既存団体を見るに組織であるだけにやはり「目的」がある。

通常の生コン系既存団体はおおむね地域に根差した協同組合のようなものとなる。

そこに属する法人や個人がどんなテーマに関心を寄せているかの最大公約数、

それがその組織の向かうべきベクトルとなる。

例えば、

・暑中コンクリート

・寒中コンクリート

・アルカリシリカ反応対策

・塩害対策

...etc

その地域で特別問題となっている技術上のテーマが年度事業計画になったりする。

ただし、

「本当に全員そのテーマに関心を持っているだろうか?」

もしかしたら、

本当は僕は寒中コンクリートじゃなくて、透水性コンクリートに関心があるのだけれど、組織が「寒中コンクリート」っていうから仕方なくしぶしぶ実験に協力しているし、勉強会にも参加するんだけど、興味ないから寝ちゃうんだよね

ってことはないだろうか?

1978生まれ以前であれば、

「いいから、やれ」

と先輩から一括され、戦々恐々と従っていただろう。

ただ、時代は変わった。

ぶっちゃけ、興味ないものには、誰もほんきになれない

これが真理なのだ。


興味関心のあるものであれば寝食忘れて没頭できる

誰しも経験があるだろう。

好きなテーマであれば熱中できるし、

生産性もいやいややるよりよっぽど高いに決まっている。

今日のGNN技術勉強会 in 大阪「帰ってきた大阪の熱い生コン」に参加していて、

改めて僕はこのことに気付かされた。


「暑中コンクリート対策」


今回の勉強会のテーマは、暑中期のコンクリート管理について。

GNN暑中コンクリート対策技術コンソーシアム(山路さんがリーダー)

が設立されて、

もちろん強制なんかじゃなくて、

GNN全国100社から、

「このテーマに共感」

する法人や技術者や周辺メーカーが集い、

共同実験が行われ、その結果が報告されている。

みんな、そもそも興味関心があるから、その生産性は半端ではない。

どの機関のどの論文よりも中身の濃いデータの数々が示され、

見る者を圧倒している。


今の時代、縦型の強制を前提とした組織では生産性は上がらない。

共感

GNN元気な生コンネットワークにおける各種技術が素晴らしいのは、

共感を前提とした共創→オープンイノベーションの結果だから。

今回の勉強会を通じて改めて技術開発に大切なことを思い知らされた。

260名を超える参加者の心にもきっとその熱意が伝わっただろう。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士