長岡生コンクリート
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2017/01/30

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「生コンプライド」 JIS A 5308・組合・1.5時間

「生コンプライド」 JIS A 5308・組合・1.5時間

月曜日に雨なぞふるとすこし気持ちがふさぎそうになるが、

これは長年生コン経営などをしている習慣病のようなものだ。

今、三島から熱海の新幹線に乗っていて、

熱海駅までの幾本かのトンネルの一つを抜けると、

とたんに日が差すものだから、

なにが起きるかわからないことを痛感する。

今日はこれから世田谷で透水性コンクリートの工事があって、

その立ち合いに向かうところだ。


「生コンプライド」

先週末に神戸市の泰慶社(GNN)で開催されていた、

GNNワークショップ

の結論は概ねそんな言葉に集約される内容のものだ。

僕たち生コン屋の課題意識としては、

「プライドを持ちづらい仕事をなんとかしなくてはならない」

というもの。

JIS A 5308

が手段ではなく目的化している。


通常のビジネスと違って、

僕たち生コン工場には「営業」という概念が希薄だ。

・1時間半以内に荷卸し

・生コン組合による協同販売

・JIS A 5308によっていればどの生コンも同じ

公共インフラや比較的大規模なプロジェクトであれば、

概ね生コンそのものにおける「差別化」はしづらく、

購入者からすれば、「どの生コンも一緒」とみられる。

だから、従来の流通機構によって製品は供給され、

価値を発信することによってよりよいを目指す意識が減退する。


ここ数か月のワークショップで認識したことは、

・試験室

・出荷(配車)

・バックオフィス

・車両機械

を担当する人たちの価値はそれそのものが、

営業(価値の発信)すべき価値あるものであるということ。

どの工場をとってみても、まったく同じ工場ってのがないってこと。


従来の産業構造ではどうしても見えづらくなってしまっている、

工場の個性

というものが、ワークショップを通して互いに比べられるということで、

少しずつ鮮明にわかるようになってきた。

その工場だけの貢献

その工場固有価値みたいなもの。


ある会社は、小型出荷が強くて、

または特殊な生コン対応で定評があったり、

土木土質系の知識に明るいとか、

新商品を探してきて市場に投入するのが得意だったり、

夜間出荷などみんなが嫌がる仕事を率先してやったり、


長く続けていると、

その工場だけの貢献

というのが浮き彫りになってくる。


その工場だけの貢献

という価値は、

長年その地域の顧客(市場)とキャッチボールし続けてきた結果

であり、

更に伸ばすべきは他人の真似事ではなく、

その工場の個性

であるというのが次第に分かり始めてきた。


当今の日本経済が低迷を続けている要因の一つとして、

中小企業がプライドを持ちづらくなっている

ことが挙げられると思う。

大企業ばかりが華やいできらきらして。

だけど、実際にこの国の経済を支えているのは、

星の数ほどある中小企業(99%以上)というのが現実。


ただただ目の前にある仕事をこなし糊口をしのぐだけじゃなく、

プライド、

生コンプライド

を持って、

自分だけの個性、

自分だけの貢献について、

意識を高く持って、


今日という日を真剣に過ごす。

星の数ほどで一つ一つは消えてしまうくらい小さな光だけど、

僕たちがあきらめないで最大限輝くことで、

日本経済全体が輝くのだと思う。

生コンプライド

先週のワークショップでやけに印象に残って忘れられない言葉である。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士